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仲間由紀恵(44歳)が明かす育児論。「5歳の双子がケンカをしたときは…」

双子の育児は日々「あれでよかったのかな?」の連続

パウパトロール――ちなみにパウ・パトロールは「どんなトラブルもパウっと解決!」でおなじみですが、子育てで起ったトラブルを解決したエピソードは? 仲間:育児に関しては「これ解決したのかな?」と思うことが多くて……(笑)。「あれでよかったのかな?」と日々思っています。双子なのでよく遊びますし、ケンカもします。 どっちが先に文句を言った、手を出した、みたいなケンカだったり、おもちゃの取り合いなども多いですね。初めはいわゆる“喧嘩両成敗”にもっていくようにしていたのですが、それだと彼らの中では納得していないような気がして。 ただ、両成敗は間違いない。最終的には「ふたりとも悪いよ」となるのですが、それぞれがそのケンカについてどう感じたのかをきちんと検証していかないと、納得しないんだなと今は思っています。 ――簡単に済まさないほうが良い時もありますからね。 仲間:なのでわたしが直接見ていないケンカについては、それぞれに事情聴取するわけです(笑)。なぜ怒ったのか、誰が先に手を出したのかを聞いて、「なるほどね」と。でも、どっちが悪いかはあえて決めず、「あなたはそう感じたのね」と聞くことを1回するようにしています。

「膝がガクンとなることはしょっちゅう」

仲間由紀恵――一度話を聞いて、気持ちを受け入れるんですね。それこそ、ヴィクトリアに足りないことだったのもしれないです。 仲間:大人もそうだと思うんです。一度話を聞いてもらえると腑に落ちやすくなるというか。大人も何か理由があってぶつかった時に、どっちが良い悪いじゃなく、どちらにも本人なりの意見があるわけなので。意見の内容をオープンにしてあげることで、何か役に立っていけるのではないかなと思います。でも、難しい問題ですよね。 ――ほかに子育てで意識していることは何でしょうか? 仲間:たくさんあります。言葉ではまだ伝わらないことも多いのですが、人に優しくしましょう、あいさつをしましょう、友だちには優しくしましょうと、当たり前のことを、ですね。 人を思いやる気持ちを持ってほしいなと思うので、共感力というものを身に付けてほしいと思ってはたらきかけてみても、びっくりするような言葉が返ってきたり(笑)。そういうことが一番伝わらない時期なのかなとも思ってます。 ――心が折れそうな時もありますか? 仲間:ありますよ(笑)。膝がガクンとなることはしょっちゅうありますが、でも何かを言い続けて、伝え続けていくことで、記憶のどこかにはきっと残っているだろう、いつか言い続けたことを自覚してくれればいいなと思っています。がっくりしながらですが、少しずつ伝えていきたいですね。 <取材・文/トキタタカシ>
トキタタカシ
映画とディズニーを主に追うライター。「映画生活(現ぴあ映画生活)」初代編集長を経てフリーに。故・水野晴郎氏の反戦娯楽作『シベリア超特急』シリーズに造詣が深い。主な出演作に『シベリア超特急5』(05)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)などがある。現地取材の際、インスタグラムにて写真レポートを行うことも。
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