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NHK『光る君へ』、町田啓太ら藤原の“F4”の登場で大盛況の3話。特有の“女子のノリ”に辟易とする一幕も

藤原の4人組“F4”が登場

『光る君へ』第3回(C)NHK

『光る君へ』第3回(C)NHK

そして第3話の注目ポイントのひとつが道長の華やかな友人たちだ。 内親王の母を持つ藤原斉信を金田哲、右少将・藤原義孝の長男、藤原行成を渡辺大知、関白・藤原忠頼の息子、藤原公任を町田啓太。ここに道長が加わり、勉強もするが4人でダラダラと話したり、飲食を共にしたり、という関係のようである。ノリは男子校か。金田のSNSでの発言を借りるのなら「平安貴族の(藤原)F4」。言い得て妙だ。
その中で、言い寄られた女性に関する話題も飛び出す。自分が女性から贈られた和歌を斉信に見せる公任。微笑を浮かべ、「歌はうまいが、顔はまずい」とのたまう。この時代では、恋愛において顔を合わせることはまずない。顔を知っているということは会っているわけで、つまり……。 それはさておき、わりとひどいことを言っているはずの公任。なんとなくその高貴な雰囲気でオブラートに包まれてしまうのがすごい。大量の和歌が贈られているところを見ていると、相当おモテになるようだが、それにも嫌味がない。よく分からないけど、ナチュラルにこのモテる役を演じられるのも天性のものなのか……。 そしてこの俳優勢に混ざっても違和感がない金田哲がすばらしい。雰囲気は一番平安貴族っぽい気がするのだが、どうだろう。

ことは兼家の思い通りに?

男子4人がワイワイやっているすぐそばでは、薄暗い権力闘争は続いている。 道兼(玉置玲央)は、兼家の命令で女官を使って円融天皇(坂東巳之助)の食事に少しずつ毒を入れていた。急に悪くはならない。でも良くもならない。少しずつ体が弱り、気も弱くなる。そして帝を退かせるのが兼家の狙いだ。 安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)が邪気払いをするが、なかなか回復しない。背負っている荷物が重すぎるから、一番重い荷物を下ろしては? と提案する晴明。そんな晴明にも、もちろん兼家の息がかかっている。ところで、晴明も顔色が悪すぎるのだが、もしかして兼家にこき使われているのだろうか、心配だ。
『光る君へ』第3回(C)NHK

『光る君へ』第3回(C)NHK

気弱になっている円融天皇を励ますのは藤原実資(秋山竜次)だ。円融天皇を励まし、支える。優秀な人物で、周りの人間を観察をすることに長けており、サポートする立場としてはうってつけだ。わりと空気も読むタイプのようなので、そこが心配だが……。 しかし、いけないと思っていても、普段の秋山竜次の芸を思い出してしまって「ふふっ」と笑みをもらしてしまう。それが良いのか悪いのか。個人的には、良い。 いまだ、すれ違いが続くまひろと道長。 第3話は2人が再会するシーンで終わった。いよいよ、互いの「本当の姿」を垣間見ることになるのだろうか。 <文/ふくだりょうこ>
ふくだりょうこ
大阪府出身。大学卒業後、ゲームシナリオの執筆を中心にフリーのライターとして活動。たれ耳のうさぎと暮らしている。好きなものはお酒と読書とライブ
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