NHK大河『光る君へ』、“鬼”と呼ばれた吉田羊“詮子”の熱演が見事!もどかしすぎる恋模様からも目が離せない
権力争いの一方で、恋心の動きも巧みに魅せてくれている大河ドラマ「光る君へ」。
すれ違いを繰り返すまひろと道長だが、まだ互いのことを何もしらない今の関係が一番平和と言えるのかもしれない。
そんな2人の関係に嵐が訪れる前夜とも言える第4回を振り返る。
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散楽で直秀(毎熊克哉)をきっかけに道長(柄本佑)と再会したまひろ(吉高由里子)。
ようやく、自分は藤原為時(岸谷五朗)の娘だと打ち明ける。道長も自身の正体について話をしようとするが、そこに藤原宣孝(佐々木蔵之介)が通りかかるとは、「いま!いいところだったのに!!」と突っ込みたくなった筆者。しかも結局、言えずじまい。このすれ違いが、もどかしいが嫌いじゃない。
ところで、宣孝といえば第1回から登場している人物だが、要所要所でなんとも心憎い。
まひろの帰りが遅くなったことが咎められれば「引き止めたのは儂じゃ」と陽気に言い、その後には「あの男(道長)には近づくな」と渋く警告。
が、まひろの相談にも気軽に乗る。まひろも心を許しているのか、間者になれと為時に言われたことも話をする。
「間者になることを断ったのじゃな」「いえ」「えっ」というやりとりが2人の関係性を伝えてくれている気がして、筆者はとても好きだった。
父には腹が立つが倫子(黒木華)には興味がある。そんな自分がよく分からないと言うまひろに「人だから」と微笑む。そして、悩むことがあれば自分に吐き出せばいい、と。
なんというか、緩急のある人だ。顔をしかめ、笑い、諭し、まひろにどうあるべきかの道を示す。辛ければ助けの手を差し伸べる。ものすごくかっこいい人物だ、宣孝。
思わず突っ込みたくなるタイミングの良さ

ひょっとして宣孝が一番のいい男?

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