『ブギウギ』愛助さん死す。演じる水上恒司は改名でゼロからリスタート、2年で再起できた理由は?
改名しても変わらない本質・まっすぐさが見る者の心を打つ
名前は、他者に認識してもらうためにとても大事な要素。だが、たとえ名前を失っても、あるいは、名前が変わっても、その人の本質が変わらなければ、必ず、また見つけてもらえる。水上恒司はそれを示したのだ。 水上恒司の本質とは何か。教師との恋を貫いても、幕末の志士として戦っても、特攻隊としてその生命を捧げても、スター歌手を熱心に推しても、どんな役でもとにかく真摯で純粋で、そのまっすぐさが見る者の心を打つ。
体が衰えていく役や難役に取り組む真面目さ
真面目な部分は、真面目に推し活動する愛助にぴったりであったが、あまりにも心身が丈夫そうなので、体の弱い愛助役は合わないのでは? という疑問もあったが……。 実際、結核で長患いしている文化系な人物という設定にしては、ガタイが良すぎることは否(いな)めなかった。だが彼は、愛助が健康な頃から亡くなるまでの期間が、順撮りでもないにもかかわらず、いろいろ工夫して、次第に体が衰えていく役を切々と演じきった。 水上が岡田健史であった頃、日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞した作品に『望み』(20年/堤幸彦監督)がある。このとき、筆者はオフィシャルライターとして現場の取材をしていたのだが、彼はやはり実に誠実に取り組んでいて、感心したものだ。 ネタバレになるので詳細は伏せるが、おいそれとネタバレできないほど、展開に重大に関係してくる難しい役で、それを演じるうえで、ひじょうに真面目にある状況を演じることに向き合っていた。パンフレットのインタビューでの口調に、とことん真面目な人なのだと、そのとき感じた。#トークィーンズ ✨
— 【公式】『トークィーンズ』 (@_talkqueens) December 6, 2023
今夜11時から放送
ゲストは #水上恒司 さん
真面目すぎる水上さんに
スタジオも驚き💣#フジテレビ pic.twitter.com/IRnw2005ox
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