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“嫌われる”を徹底できる33歳俳優の強さ。実写化に欠かせない「3大俳優」は

二次元のキャラに血と心を通わせる 玉木宏

最後にご紹介したいのが、『ゴールデンカムイ』で鶴見中尉役の怪演が話題の玉木宏です。鶴見は狂気に満ちたキャラクターで、邪魔な指を嚙みちぎったり、杉元(山﨑賢人)の頬を串刺しにしたりと、“マッド”な男。そんな鶴見の性質を絶妙な匙加減で演じており、狂っているけど部下がついてくる中尉としての存在感が素晴らしかったです。
のだめカンタービレ

「のだめカンタービレ DVD BOX」アミューズソフトエンタテインメント

俳優としての実力はいわずもがなですが、彼の実力に驚かされるのは実写化作品が多いように思われます。出世作ともいえる『のだめカンタービレ』の超俺様の指揮者・千秋役は圧巻です。原作ファンとしても、あの再現度は素晴らしくて!「千秋さま~」と夢中になりました。二次元だった漫画のキャラクターを見た目として再現するのではなく、血と心を通わせる力が玉木にはあります。
『極主夫道 ザ・シネマ』

画像:『極主夫道 ザ・シネマ』公式サイトより

それはシリアスでもコメディでも変わりません。『極主夫道』では、元ヤクザで主夫という奇怪な役どころの龍(たつ)をコミカルに、それでいて説得力をもってチャーミングに演じました。『キングダム』シリーズの昌平君役では「もっと見せ場を!!」と思うほどのオーラで作品の世界線を支えています。まさにカメレオン俳優! ========== 漫画のキャラクターを人間が再現することは、今の技術であれば不可能ではないでしょう。しかし、キャラクターの魂を表現できるのは俳優さんだけです。高い演技力と原作へのリスペクトをもって、素晴らしい作品を創り上げている俳優さんたちの更なる活躍が楽しみでなりません。 <文/鈴木まこと(tricle.ltd)> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
鈴木まこと
日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間でドラマ・映画を各100本以上鑑賞するアラフォーエンタメライター。雑誌・広告制作会社を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとしても活動。X:@makoto12130201
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