102歳の米ファッションリーダー死去。ユニクロCMで圧倒的な存在感
枠にとらわれない個性的なファッションで知られる世界最高齢のファッションアイコン、アイリス・アプフェルが死去した。 享年102歳。インテリアデザイナーとして成功し、80代以降はモデルやインフルエンサーとしても活躍。2019年にはユニクロCMにも出演し、日本のお茶の間で親しまれた。
夫と立ち上げたビジネスで大成功をおさめたアイリス。83歳でデザイナー職から引退したものの、2005年にニューヨークのメトロポリタン美術館で開催された展覧会で、世間の注目をひときわ集めることになった。
元々企画されていた別の展覧会が中止になったことから、アイリスの服や装飾品などのコレクションが急遽展示されることになったのだ。
世界各国に買い付けで訪れ、そこで手に入れた逸品を収集していた彼女。その審美眼とセンスの良さが絶賛され、ファッションアイコンとしてたちまち脚光を浴びる存在となった。
2015年には、アイリスのドキュメタリー映画『アイリス・アプフェル! 94歳のニューヨーカー』が全米公開。のちに日本はじめ他国でも公開され、最高齢のファッショニスタとして世界でその名が知られることになった。
夫と共同設立したビジネスが大成功
今月1日(金)、アイリスがフロリダ州パームビーチの自宅で亡くなっていたことがわかった。遺産を管理する団体の代理人が米ニューヨーク・タイムズ紙に明らかにした。 公式インスタグラムでも、生前の写真に「アイリス・バレル・アプフェル 1921年8月29日 – 2024年3月1日」と文字を添えて、短く訃報を伝えた。 アイリスは米ニューヨーク出身。幼い頃からおしゃれに強い興味を持ち、大学卒業後はファッション業界情報紙『WWD』に勤務。結婚を機に、夫のカール・アプフェルと会社「オールド・ワールド・ウィーバーズ」を共同で設立した。 アンティーク家具の修復を行っていた同社で、インテリアデザイナーとして活動していたアイリスは、家具の修復に使われる素材や生地に精通したファブリックの専門家としても活躍。顧客は有名人ばかりで、米大統領官邸ホワイトハウスの修復も手掛けたという。
80代で最高齢のファッショニスタに
1
2