その後も度々マコトさんに注意するアキさん。ですが、マコトさんはその時は「がんばる」と言うものの、三日坊主で続かないのです。徐々にイライラはつのりますが、毎日注意するのも疲れてしまいます。そんな中、アキさんは再び出張に行くことに。
前回の記憶が残るアキさんは「部屋を散らかしてもいいけど、私が帰る前日までにはゴミは捨ててお風呂も絶対にキレイにしてね」とキツく注意します。
「疲れ切った時に、キレイな部屋に帰れないのが本当に辛いんです。帰ってからとりあえず掃除するのがやってられなくて」

そして出張から帰ってきたアキさん。夜の10時過ぎでクタクタです。
「さすがに今回は掃除しているだろうと思いました。前回、あんなに怒ったんですから…」
しかし、結果は前回と同じ。ゴミだけは捨てられていましたが、マグカップや使ったままのお皿が放置され、ベッドの上は脱いだ衣類などがどっさり。お風呂場も想像通りで、排水溝には髪の毛などが溜まっています。
「怒りで口を聞く気になりませんでした。黙って最小限、自分の使うスペースを片付けました」
後から帰宅したマコトさんは「帰ってから急いでやろうと思ってた」と言い訳しますが、なにやら同僚と飲んでいた様子。早く帰る気もなかったようです。この件で「この人は変わらない」と確信したアキさん。
「結局、思いやりがないんです。自分がやりたいことはやるけど、相手のことまで考える余裕がないんです」
それから1か月もしないうちに、アキさんは婚約を破棄。
「結婚はしたかったんですが、それは結婚したら幸せだろうと思っていたからです。できたとしても、負担が多くて幸せじゃなくなったら意味がないって気がつきました。彼は一生変わりません」
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<文/まなたろう>
まなたろう
多岐にわたって興味があるアラフォーライター。コーヒーが好きでコーヒーソムリエ資格取得。海外に12年ほど住んでいたため、英語はそこそこ堪能。