
ある日、数日間の出張でアキさんは家を空けることに。そして帰ってくると、家の中は驚くほどのひどい有様でした。
「食べかけのピザが箱のままおいてあったり、コンビニのサラダの容器も置きっぱなし。缶ビールの空き缶もテーブルに置いたまま。靴下や服はあちこちに脱ぎっぱなしです。寝室のベッドの上にもカバンとか色々な物が乗っているし…。
部屋はたった数日なのになんだかいやな匂いがしました。1番最悪なのはお風呂で、シャワーだけで済ましがちな彼の、さまざまな毛や残りの泡などで浴槽が驚きの汚さだったんです」
出張でくたくたなのにひどい有様の家に帰ってきて、疲れが増してしまったアキさん。今回ばかりは心底怒ってしまいました。
「泣きながら怒って『できるだけキレイに掃除してから家を出たのに、なんでこんなことになるの?仕事でクタクタなのに、汚い部屋に帰って来たくない!』って言いました」
アキさんが本気で怒っていることを感じたのか、マコトさんは真剣なトーンで「そこまで考えがいかなかったんだ。本当にごめん。これからはマジで頑張るから…」と謝りました。
真摯な態度のマコトさんに“ちょっと怒りすぎちゃったかな…”とアキさんも反省し、「私も言い過ぎちゃった。ごめん」と謝り仲直りしました。
「真剣に考えてくれたようだったので、マコトくんの言葉を信じようと思いました。これから変わってくれるって…」
その日から、積極的に洗い物をし、洗濯物はカゴに入れ、シャワーの後もお風呂場を掃除するようになったマコトさん。だったのですが…。
「やっぱり3週間もすると元通りでした。ちょっとずつ手を抜くようになって、結局変わらないんです」