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カツ丼チェーン「かつや」が女性からも愛される理由。明確な4つのポイントとは

 とんかつ・かつ丼専門店の「かつや」。業績好調の理由は女性にも好まれる点にあると言われています。なぜ好まれるのでしょうか? かつや 食文化研究家のスギアカツキです。『食は人生を幸せにする』をモットーに、食トレンド、スーパーマーケットやスタバ、ダイエットフード、食育などの情報を“食の専門家”として日々発信しています。  女性一人でも入りやすい飲食店といえば、スタバなどカフェ系のおしゃれなチェーン店が思い浮かぶかもしれません。ところが食事となるとどうでしょう?  実は、がっつり系メニューの代表であるとんかつやかつ丼を専門とする「かつや」が女性客の獲得に力を入れているんです。  かつやを展開するアークランドサービスホールディングスは2023年2月、「2023年度の取り組み」として、現状強い「男性×労働者世代の日常食」だけでなく「女性の日常食」の領域も目指していくと宣言。世代や性別を広げていく事業戦略が功を奏し、業績好調を維持しています。  揚げ物のどんぶりがなぜ多くの人から継続的に愛されるのか? 理由は明確にありました。そこで今回は、現代人のライフスタイルや食事情などをふまえながら、かつやの「かつ丼」に焦点を当て、女性の心をつかむ理由を考察。その4つをご紹介していきたいと思います。

①メニュー設計がサイズが選択可能&ヘルシーメニューあり

ヒレカツ3枚が乗った「ヒレカツ丼」は869円

ヒレカツ3枚が乗った「ヒレカツ丼」は869円

 そもそも女性は揚げ物が嫌いということではありません。かつ丼は栄養的にも豚肉は疲労回復に、卵は美容面でも魅力的な食材です。  最近競合として注目されている松屋グループである「松のや」のメニューと比較すれば明確。使われるカツの重量や部位、卵の量が選びやすい設計になっているのです。  基本の「かつ丼(梅)」は616円で松のやよりも14円安く、少々あっさりした味付けに。またロースよりもヘルシーなヒレカツ丼(869円)を選ぶことが可能。  逆にしっかり食べたいとき用に、温泉玉子とごはん増量の「特カツ丼」もラインナップされていて、ネーミングの点でも“大盛”を頼みづらいという女性心への配慮さえ感じ取ることができます。

②家族が満足しやすく、シェアしやすいこと

カツ丼(松)は1012円、80gロース 2枚と玉子2個が使われていて、重量は800g超(容器含む)!

カツ丼(松)は1012円、80gロース 2枚と玉子2個が使われていて、重量は800g超(容器含む)!

 二つめは、ボリューム度のあるかつ丼として「カツ丼(松)」があること。80gのロースが2枚に卵が2個使われて作られたカツ丼です。重さを量ってみたところ、800g超えでした。  家族でのテイクアウトにも便利。例えばたくさん食べたい夫や、1人分は食べ切れない子どもとシェアをしたい場合に活躍してくれるのです。  かつやはテイクアウトニーズが非常に高く、忙しい時や疲れた時に喜ばれる料理。低価格カツ丼が家族の味方になることは間違いありません。
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③220円のとん汁(大)がおいしい
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