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トイレ掃除を頼むと涙目…新人バイトはオーナー親族のお嬢様。いきなり辞めたが、意外な展開に

結局、バイトを辞めてしまい…

ですがそんな桃香さんが「バイトというものをやってみたい」と言い出し、普通にバイトをさせるのが心配だった桃香さんの両親が親戚であるオーナー夫人に「少しだけそちらでバイトの真似ごとをさせてやって欲しい」と頼んできたそうで…。 「そして私以外のベテランバイトの皆んなは桃香さんがオーナーの親戚の子だと最初から知っていたと聞いて、ムカつくというか不信感が募りましたね。私にやっかいな教育係を押し付けるために内緒にしていたんですよ」 そんな桃香さんでしたが「やはり学業に専念したい」とアイドルみたいな理由でいきなりバイトを辞めてしまいました。 「きっと私があれこれ細かく注意したり、嫌がる桃香ちゃんを泣かせながらトイレ掃除なんかさせちゃったから、腹を立ててやめてしまったんだろうなと思いました。おばさんの図々しさ全開でパワハラをしてしまったのかも…と落ち込みましたね」

2年後の再会

新人ですがその2年後、一流企業に就職した桃香さんがお菓子を持って挨拶に来てくれたそう。 「大人っぽくなった桃香ちゃんに『その節は何も出来ない私にいろいろと教えてくださりありがとうございました。他のバイトさんは私に何もさせないで腫れ物扱いだったけど、未歩さんだけがちゃんと私と向き合ってくれました。あの時の経験を活かして無事に就職することができました』と真っ直ぐな目で言われて、つい感動して今度は私が涙目になってしまいました」 それからも桃香さんは未歩さんに会いに定期的に喫茶店を訪れては、あの頃の失敗の数々を笑いながら話しているそうです。 【他のエピソードを読む】⇒「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ 【あなたの体験談を募集しています!】⇒心がほっこりした「ちょっといい話」、ありえない!「びっくりした話」「ムカついた話」、人生最悪の恋愛を募集中!(採用時に謝礼あり)ご応募はここをクリック <文/鈴木詩子>
鈴木詩子
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop
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