トイレ掃除を頼むと涙目…新人バイトはオーナー親族のお嬢様。いきなり辞めたが、意外な展開に
ご飯の炊き方も分からない
そして炊飯完了のピーピー音が鳴ったのでチェックしてみると、お米も水の量も適当だったようで、炊飯器から溢れんばかりの芯の残ったカチカチのご飯があふれ出してきました。
「それにはさすがに焦ってしまって、ランチタイムが始まるまで時間がないし、とりあえず『チンするパックのご飯は知っている?』と桃香ちゃんに聞いたら『サトウのごはん?』と分かっている様子だったので『そう!そういうのを5パック買ってきて』と今度はお買い物を頼んだんですよ」
ですがその後、桃香さんは15分経っても20分経っても帰って来なかったそう。
「もう限界だったのでオーナー夫人に電話したら、ちょうど今ご飯を炊いたところだったからと炊飯器ごと持ってきてくれて、怒涛のランチタイムを一緒にさばいてくれて助かりました」
そして桃香さんが帰ってきたのは結局買い物に出た1時間後でした。
「そしたら近くのスーパーにサトウのごはんが売っていなかったから、次から次へとスーパーをハシゴしてやっと買ってきたと言いだしたので、嘘でしょ?と思いまして…。
『別にサトウのごはんじゃなくてもパックの白ごはんならなんでもよかったんだよ?それより急いで買ってきてくれないと、ランチタイムにご飯だせなくて困るでしょ?分かる?』と注意したのですが…あまりピンときていない様子でしたね」
桃香さんは特に悪びれた様子もなく、笑顔で「今度から気をつけます!ありがとうございました」とその日の勤務を終え帰っていったそう。
「悪い子ではなさそうなのですが、とにかく何も出来なさ過ぎてこっちがクタクタになってしまいました。お願いだから、私以外のベテランバイトの人とシフトに入った時にいっぱい仕事を覚えておいてねと思わず祈ってしまいましたね」
トイレ掃除を頼むと涙目に…
するとオーナー夫人が顔を出してきて「何をしているの?そんなこと桃香ちゃんはしなくていいよ。私がやっておくから」と未歩さんを軽く睨んできました。
「話を聞いてみたら、桃香ちゃんはオーナー夫人の親戚の娘さんで有名大学に通う超お嬢様だって言うんですよ」
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