
『キレイはこれでつくれます』(ダイヤモンド社)
そんなMEGUMIさんが美容に目覚めたきっかけ……それは決してポジティブなものではありませんでした。
アラサーの頃は幼い息子の子育てに奔走していた時期でもあると思いますが、当時ネットで名前を検索すると「劣化」「老けた」「ほうれい線」といった言葉が並んでいたんだとか。MEGUMIさんのことを「ほうれい」とヒドいあだ名で呼ぶネット民もいたそうで、大きなショックを受けたとのこと。
グラドル全盛期の頃は自身の肌が強いと思い込んでおり、撮影時に南国の強い直射日光を浴びながら特にスキンケアをしてこなかったそうで、そのツケがまわってきたのでしょうか。ほうれい線がくっきりと刻み込まれてしまったようです。
そこであきらめず、美容に無頓着だった自分とは決別。1000種類以上の美容法を試していき、とうとうアラサー時代のほうれい線が消え、むしろ現在のほうが若々しく見えるぐらいですから感服します。
“美のカリスマ”として人気を獲得しているのは、彼女の提唱するメソッドの効果がきちんとあるからこそだとは思いますが、「ほうれい」呼ばわりされるどん底から這い上がってきた彼女のヒストリーに、共感する女性も多かったのではないでしょうか。
誤解を恐れずに当時の空気感を説明しますが、グラドル時代のMEGUMIさんは顔の美人度で人気を獲得していたわけではありませんでした。さらに30歳前後にはほうれい線のことを揶揄されていて、要するに“美”に関してマイナスの印象を持たれていたわけです。
そんなマイナスからプラスに転じさせた振り幅が大きく、そのストーリーが多くの女性たちの琴線に触れたに違いありません。