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星野源が不倫デマのイメージダウンから形勢逆転できた“彼ならでは”の理由。新垣結衣と完全否定

 5月28日深夜放送『星野源のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)に新垣結衣が電話で生出演し、そろって不倫騒動を完全否定しました。

星野源の言葉が信頼された結果イメージダウンを切り抜けられた

 二人はそれぞれ、「100%ひとつもやってません。完全なデマです。このウワサ、憶測に事実は一つもありません」(星野)、「改めて、私の口からもお伝えできればなと思いまして。今回のことでウワサされていること、騒がれていることに事実は一つもありません。安心してもらいたいなという気持ちでお邪魔しました」(新垣)と語り、インフルエンサーのSNSへの投稿とそれを受けてのユーザーのリアクションに反論したのです。
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 この前には星野の所属事務所「アミューズ」も同様の声明を発表しており、迅速かつ真摯な対応に、憤りがうかがえます。  このようにあらぬ疑いをかけられた場合にはイメージダウンを免(まぬが)れない芸能人も多いなか、星野源は無傷で切り抜けるどころか、さらに男をあげました。  なぜこうした対応が可能だったのか? またファンや視聴者が彼の言葉を信頼する根拠はどこにあったのか? それを星野のアーティスト活動から探っていきたいと思います。

“言行一致のタレント、星野源”というブランド

 まず、近年の星野はメッセンジャー的な役を担っています。『おげんさんといっしょ』(NHK)では昭和のお母さんスタイルで自然に振る舞って多様性を体現したり、コロナ禍でうちひしがれる国民に「うちで踊ろう」と呼びかけ、日本を元気づけました。
 ポジティブな面を強調するだけではありません。「Same Thing」という曲では、英語の禁句「F」ワードを使うことも辞さずに社会に対して疑問を投げかけました。「アイデア」でも、<にこやかに中指を>というフレーズでパンク精神をあらわしています。  また2020年の紅白で「うちで踊ろう」を披露した際には、<常に嘲り合うよな 僕ら “それが人”でもうんざりださよなら>との歌詞を書き加え、冷え切った厭世観のような感性もあらわにしており、これによってさらに星野のメッセージの説得力を増しているのですね。  心の状態の明るい面、暗い面から目をそらさず、自分と向き合う。そこから発せられる言葉だからこそ、ファンは勇気づけられるわけです。  こうして、ひとりひとりと向き合うというイメージやキャラクターが、音楽作品をはじめとした表現活動のすみずみから伝わってくる。“言行一致のタレント、星野源”というブランドを長年にわたって育ててきた成果があるので、今回の不倫騒動も即座に形勢が逆転したのでしょう。
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アーティストとしての偏差値が急上昇
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