――それではいつまでたっても元夫から逃げられなくなってしまいますね。
ねこ★はち「元夫と暮らしている時の私は毎日のようにバカにされ、『病気だ』と言われて、判断能力もなくしていました。夫と離れてようやく自分で動けるようになったのに、子どもが大きくなるまで、また元夫との話し合いを続けないといけないと思うと絶望的な気持ちになります……。
学校行事や進路以外にも医療関係の承諾の手続きもとても大変になりそうだなと感じています。命に関わることは単独で決められますが、入院や手術となると都度、手続きが必要です。緊急時の延命措置をどうするか? どこまでするか? など、医療関係の書類はたくさんあります。それを全て元夫と話し合わなくてはいけません。
それが現実的なことなのか? 国はそこまで考えているのか気になります」

――「共同親権が施行されたら、死人が出るかもしれない」という意見も出ています。
ねこ★はち「喧嘩になってどちらかが刺されるという話よりも、
精神的に追い詰められて死を選ぶ方が出かねないと思います。夫からようやく逃げられたのに、子どものことを決める時にいちいちお伺いをたてて説明しないといけません。精神的な負荷に耐えられないのではないでしょうか。
私も元夫と再びやりとりをしないといけないとなると、過去の自分の気持ちを思い出して具合が悪くなります。
『あの人からは逃げられない』と思うと、『死んだ方がマシだな』と思うこともあります。
物理的な暴力を伴うDVがあった場合、家庭裁判所が共同親権を配慮してくれるという話もありますが、
どこまで配慮してもらえるかはわからず不安です。私の場合、夫に首をしめられた記録や証言、メールが残っていますが、5年以上も前の話です。何年も経ったし、その間に夫と子どもの面会交流もあって事件もなかった。だから大丈夫と言われる可能性もあります。
モラハラや精神的なDVもありますよね。それを
家庭裁判所で証明するのはとても難しいし、何年経っても今どうであっても、その傷が癒えることはないと思います」