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「タトゥーがある人は信用できない?」岩田剛典の『アンチヒーロー』“首タトゥー”が大きな注目を集めた理由

EXILEや三代目のメンバーもタトゥーはしているが…

 日本では確かにタトゥーはあまり良いイメージを持たれない傾向にある。2020年末にプロボクサーの井岡一翔選手のタトゥーが試合中にあらわになったことが問題視され、JBC(一般財団法人日本ボクシング)のルール違反となったことは議論の的に。2023年放送の『有吉弘行の脱法TV』(フジテレビ系)では、地上波テレビにおけるタトゥー放映の厳しさを取り上げていた。  だが、一方で、東京2020オリンピック開催を前に日本政府が公衆浴場や温泉旅館等に対し「入れ墨をしていることのみをもって、入浴を拒否することは適切ではない」と通知。今年3月には立ち技格闘技のK-1が、これまで禁止していた日本人選手のタトゥー露出を解禁することを発表したことも話題になったばかりだ。  そもそも緋山を演じた岩田が所属するLDH JAPANには、EXILE ATSUSHI、EXILE TAKAHIRO、登坂広臣(三代目J SOUL BROTHERS)、数原龍友(GENERATIONS)など、タトゥーを入れているアーティストは少なからずおり、ファンの多くにはすでに受け入れられているはずだ。  タトゥーに対する日本人の認識のズレが改めて浮き彫りとなった『アンチヒーロー』での細やかな演出。SNSで視聴者による考察が盛り上がる一方で、制作陣も積極的に作品に関する情報を発信する現代のドラマならでの現象といえそうだ。 <文/宇原 翼>
宇原 翼
雑誌、ウェブメディアの編集を経て、現在はエンタメ系ライター。主にテレビドラマや音楽・アイドルについて執筆している。ドラマは毎クール15本以上を視聴。紅白出場の某歌手とは元マイミク。
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