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納豆を「最高に美味しく食べる」方法。混ぜる回数から保存方法まで“気になる疑問”をプロが解説

 食卓に彩りを添えてくれる「納豆」。ご飯のお供にはもちろん、アレンジ次第で主食や副菜、汁物、おつまみにもなってくれます。そんな頼りになる存在の納豆に関する疑問を、ミツカンで納豆の商品企画を担当する國島健さんに伺いました。

納豆を混ぜる回数や調味料を入れるタイミングに正解はない

納豆 手軽に食べられる納豆で、日々の健康を促進できるのはうれしいですが、いざ食べるときに気になるのが、納豆をかき混ぜる回数と、しょうゆやからしなどの調味料を入れるタイミングではないでしょうか。ベストな回数やタイミングはあるのか、國島さんに聞いたところ意外な答えが返ってきました。 「納豆を混ぜる回数や調味料を入れるタイミングに正解はありません。納豆の栄養が変わることはありませんので、皆さまのお好みで大丈夫です。たとえば、納豆は混ぜれば混ぜるほど、納豆の糸が空気を含んでふんわりとした食感になりますし、混ぜてから調味料を入れたほうが全体に染み込みやすいと思います」

ミツカンが生み出す納豆の新たな魅力

ミツカン納豆

ミツカンの國島健さん

 また、納豆は体にいいとわかっていても、においや粘り気が苦手な人は少なくないはず。ミツカンでは、納豆特有の気になるにおいを抑えた「におわなっとう」など、納豆が苦手な人でも楽しめる商品を展開してきました。  近年、特にSNSなどで話題になったのが、焼肉やうな重、バターしょうゆといった「変わり種」です。 「もともとミツカンはお酢で創業した会社でして、ぽん酢や鍋つゆなど調味料に強みを持つ企業です。強みである調味料と、納豆を組み合わせて納豆に新しい価値を生み出したい。そして、お客様に新しい味の納豆を楽しんでいただきたいという思いから、フレーバー納豆を開発しています」  とはいえ、國島さんたちは新商品のアイデア出しで頭を悩ませることに。 「新商品を考えるときは、どういう軸で作るのか、非常に悩みどころです。焼肉やうな重のようにこれまでにない新しいもの、豆つながりで大豆製品といった具合に、いろいろな軸でアイデアを出し合い、その中から試作品を作って商品化できそうなものを決めていきます。  ちなみに、ボツ案は数え切れないほどあるのですが、私が印象に残っているのはうな重納豆です。うな重納豆を商品化するときに、実際に鰻の蒲焼自体をたれに入れたものも試作してみましたが、さすがにコストの折り合いがつきませんでした。何度も試作を重ね、たれをかけるだけでうなぎの脂の甘みと炭火で焼いた香ばしさを再現するように工夫して商品化に至りました」
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一工夫で納豆の美味しさがアップ!
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