自分の血液型は?母が答え代わりに差し出した意外なもの
自分の血液型を把握していない人って、けっこういるようです。高校生だったとまぱんさんがまさにそれ。「A型かO型」というのは知っていたものの、どちらかは不明。
「私繊細だしA型の確率の方が高いと思ってるんだけど」と、ある日のとまぱんさんは母親に聞いてみました。すると答えの代わりに差し出されたのが、2週間前のお弁当箱。とまぱんさんが出し忘れて、中身が朽ち果てているだろうお弁当箱です。血液検査するでもなく「O型」の烙印(らくいん)を押されたのです。
血液型と出し忘れのお弁当箱をかけ合わせる、母のセンスもさすがです。とまぱんさんの母もO型で、親子の会話は読んでいて脱力してしまいます。これがまた、いい塩梅に心身がゆるんで、生活の些事(さじ)に悩む自分を解放してあげたくなるのです。
繊細なA型、おおらかなO型、とはよく言いますが、繊細なO型もいます。ここは怒らず、おおらかに読み過ごしましょう。
生きていくうえでのストレスといえば人間関係。独身、既婚、そして子育て。特に女性は、ステージごとに付き合う人が変わっていきますよね。
カフェでアルバイト経験があるとまぱんさんですが、当時、いきなり歯が数本抜けるという事態に。原因はストレス。
「社会に適応できず身が滅び、おかっぱモンスター誕生」と自分をギャグのオブラートで包みつつ、苦手な先輩の幻影まで見てしまう始末。
ストレスを自虐的に扱って漫画に昇華させるという根性は立派ですが、「半年でバイトを辞めた」のは大正解でしょう。
「生きられないッ!」と自覚して、叫びながら走って逃げるのは自分を守る方法としてアリです。不器用にしか生きられないからこそ、他人様の痛みにも敏感になれるのです。
ママ友の輪が苦手でも、自分の娘を使って「娘と何かをしている人」を演じてやりすごす。おかしな人に思われないように、必死に取り繕(つくろ)うとまぱんさんに、いとおしさを感じずにはいられません。