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生後2か月の子ネコが「わが家のモップになっちゃってる」ワケ。もふもふ可愛いけど困ってることは<漫画>

ネコは縮まる……? いや、確実に溶けている

隙間の幅がどれだけ狭くても、子ネコはずんずんと行進していく。
子ネコ写真2

机の引き出しとかも、まるでぬいぐるみのように無言で鎮座してる

幅が「5センチないんじゃない?」というくらいのところだって、なかなかの速度で「スンッ!」と突っ込んでいくのです。 「頭入るの?」と毎回声に出してしまうのですが、もうネコ様に“身幅”という概念はそもそも存在しない気がします。溶けるし、のびるし、変幻自在だし。
子ネコ写真3

見える引き出しでも、こう。「いつの間にそこに!?」感がすごい。ふと目が合うと、可愛いけれど驚きのあまりめっちゃ叫びます

隙間から出てくるたびにホコリまみれなので、おのれのズボラっぷりを痛いほど叩きつけられるわけですよ。一昔前(?)のいじわるな姑像のような、窓の枠を指でさっと拭いて、指についたホコリを見つめながら、「掃除もろくにできないのかい」とニヤリと笑う――そんなわかりやすい場面も嫌ですが、ちょっとそんな状況とは違う。 何も言わず、むしろ笑顔でニコニコ。そして、気が付いたらさっき掃除したところを、無言で“掃除のやり直し”をされているような。無言の圧と嫌みのダメージ、結構グサッと心をえぐられます。それならむしろ、ののしってほしい。

そして私は“掃除ばばあ”へと化した

もちろんネコはののしってはくれないので、黙って後をくっついていきながら掃除をするわけですよ。「あとでやろう」とほっておくと、静かにくしゃみをしたり、ホコリまみれモップ姿のまま、隙間という隙間を“はしご”するんですもの……。
子ネコ写真4

隙間という隙間……人のスリッパの中にも住まう姑

そして、“単体の動くモップ”だけではなく、お気に入りのねこじゃらし(100円)や、もふもふのしっぽのようなおもちゃもくわえて持ち歩くから、まるでモップがモップ持って掃除しているかのよう。そして、どれもホコリまみれ。ごめんて。 テレビ台の下とか、間とか、フィギュアの台の上とか、細かいところも物を落とさないで移動するから、見事にきれいになってしまう。
子ネコ写真5

「ベッドの下もパトロールはかかさないニャ」

「やった、ラッキー」と思いそうになるのをぐっとこらえて、愛猫のためにわたしの部屋着のポケットには、ウェットティッシュと掃除用のリアルなハンド1モップを完備。 まるで動くホコリセンサー、もしくは、カワイイもふもふ姑。今日も元気にホコリにまみれています。
子ネコ写真6

その隙間は……やめていただきたい

<漫画・写真&文/青山ゆずこ>
青山ゆずこ
漫画家・ライター。雑誌の記者として活動しつつ、認知症に向き合う祖父母と25歳から同居。著書に、約7年間の在宅介護を綴ったノンフィクション漫画『ばーちゃんがゴリラになっちゃった。』(徳間書店)、精神科診療のなぞに迫る『【心の病】はこうして治る まんがルポ 精神科医に行ってみた!』(扶桑社)。介護経験を踏まえ、ヤングケアラーと呼ばれる子どもたちをテーマに取材を進めている。Twitter:@yuzubird
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