「漫画を読むのも好き」だからこそ増やした描きおろしページ

うぐいす 歌子『今日もネコ様の圧が強い』KADOKAWA
――2025年1月8日発売予定の『今日もネコ様の圧が強い』の発売の経緯も気になります。
うぐいす:猫の漫画をSNSに5件くらい投稿したくらいのタイミングで、KADOKAWAの編集者さんから「出版は確約できないけど、どうですか?」とお声掛けいただきました。
他社から別件で書籍化のお声掛けをいただき、実現しなかったという経験をし過ぎていて、今回の書籍化の話をいただいたときは期待していませんでした。今も、「出版日までは信じないぞ!」と思っています(笑)
――描きおろしページの内容を少しだけ教えてもらえますか?
うぐいす:内容は144ページということは決まっていました。描きおろしのページ数を編集者さんから相談されたとき、「頑張って50ページくらい描きます」と返事をしたんですけど、気付いたら70ページも描いていました。
私は漫画を読むのも大好きで、読者目線で考えたときに、書きおろしが少ないと、喜んでもらえないかと思ったんです。
描きおろしの中で一番長い話は17ページあります。普段は猫目線ですが、それは人間視点になっています。内容は少しホロっとするような内容でしょうか。
――漫画の読者に向けてのメッセージをお願いします。
うぐいす:今、世の中にはつらいことがたくさんありますよね。漫画を描く際にずっと考え続けているのが、「私の作品を読んでいる間くらいは、つらいことを忘れられれば」ということです。
基本的に週に一度、新作漫画を更新しているので、読んでいる5秒だけは楽しい気持ちになってもらえればと思っています。
――最後に今後の展開についても教えてください。
うぐいす:今後も引き続き漫画を描いていきます。あとは、日本画で猫を書いて掛け軸にし、個展を開きたですね。しばらくアナログで描いていなくて腕が落ちているので、実現までに何年かかるかはわかりませんが。とりあえず、また描くことから始めようと思います。
【うぐいす歌子】
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<文/増田洋子>