「そう?今、すっかり彼の事忘れていたからかな」と苦笑いするK子さんを見て、つい涙ぐんでしまった結花さん。
「私達2人でいるだけで、こんなに楽しいじゃん!もう、わざわざ先のない不倫なんてやめて…いい加減スッキリしたくない?って言ったらK子も泣きながらうなずいてくれました」

そして、元旦のお昼に結花さんとK子さんは不倫相手にお別れのLINEを送りました。
「もちろんすぐにブロックもしました。そうしたらすごく気持ちが楽になって、もっとはやくこうすれば良かったねとK子と笑い合いながら、まだ昼なのにトンカツ屋で祝杯をあげました」
その後、Nさんから電話がきましたが無視をした結花さん。
「K子にも不倫相手からスマホにメールがいっぱいきていましたが、読まずに消していました。私達は改めて初詣に行き『結婚前提でお付き合いできる真面目な彼氏ができますように』と精一杯願いました」
それから結花さんとK子さんは、どちらが先に彼氏ができるか競争しているそう。
「でも、これからもずっと支え合っていこうねってよく話しています。彼氏が出来たって、結婚したって、いつどうなるか分かりませんからね」
そして、もしどちらかがまた不倫をしたら絶交しようという約束もしたそうです。
<文&イラスト/鈴木詩子>
鈴木詩子
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:
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