学校や地域によって雰囲気が違うので、ひとまとめにして語るのは難しいのですが、私はジレもコサージュもアリだと考えています。
ツイード素材のジレを選ぶ、キャンディスリーブなど華やかなデザインのブラウスにする、コサージュやブローチをプラスするなど、着こなしにひとつセレモニーらしいポイントがあると◎。

きちんと感のあるジレの着こなし WEARより
あとは、全身で使う色を少なくしたほうが上品な印象になると思います。ジレを着るときは、首元から少しブラウスが出ている方が素敵に見えます。スタンドネック、フリル付き、ボウタイなど首に立ち上がりのあるデザインのブラウスがおすすめです。ここまで洋装の話ばかりでしたが、お着物も素敵ですよね。
歴史的な出来事と共に、人々の装いも変化してきました。1868年の明治維新後、政府は一刻も早く欧米に並ぼうと洋服を軍・警官・駅員など公職に就く者の制服としました。それでもなかなか一般の人には広まりませんでした。日本人が洋装を日常的に着るようになったのは大正時代になってから。1923年に起こった関東大震災がきっかけだったと言われています。
大阪で誕生した庶民的な簡易服「あっぱっぱ」は女性の普段着として流行しました。ちなみに江戸時代はお葬式に白を着ていくのが一般的だったそうで、お葬式=黒が常識となったのは洋装が広まってからのことだそうです。

こんなジレの着こなしなら式典でも違和感がない WEARより
2011年の東日本大震災後は、フラットシューズで通勤する人が増えたと言われています。それまで通勤といえばヒールのパンプスが一般的でしたが、災害時に電車が止まる経験をして、今はスニーカーやリュックで仕事に行く人も多くいます。式典へ参加する際も過去にはヒールのパンプスが常識でしたが、今はフラットシューズの人が多いのではないでしょうか。