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鈴鹿央士(25歳)が「まさに理想」と明かす2人の人気俳優。撮影現場で得た学びとは

もっとも注目してほしいシーンとは

「花まんま」――そんな『花まんま』ですが、一番心に残っているみなさんにも注目してほしいシーンはどこでしょうか? 鈴鹿:個人的には、やっぱりスピーチのシーンです。結婚式を挙げる側という自分が経験したことのない状況で、お兄さんのスピーチを聞くわけですが、その言葉の中にアドリブもあり、本当に胸に届いたんです。 また、電車でのお兄さんとフミちゃんの小さい頃のシーンも印象的でした。駅のホームで見せるお兄ちゃんの愛情が感じられて、「ああ、頑張ってるな」と思いました。ただ、人によってグッとくるタイミングは違うと思います。でも僕にとっては、やっぱりスピーチの場面が大きかったです。 ――そのシーンは、役としての気持ちとご自身の感情、どちらが強かったのでしょうか? 鈴鹿:あれは完全に太郎としての気持ちでした。お兄さん、そして奥さんになる妹・フミ子さんとの関係。自分がこれまで経験してきたことが映像として残っていて、そこに重なる言葉が流れてくる。そうなると、もう完全に太郎としてその場にいる感覚でした。

鈴木亮平との共演で得た学び

鈴鹿央士さん――先ほど鈴木さん有村さんの台本の理解度について話されていましたが、共演を通じて得たそのほかの学びについてはいかがでしょうか? 鈴鹿:お芝居において、監督の演出をどう受け取るかという部分は、すごく勉強になりました。 たとえば、「もう少し楽しそうにしてみて」と言われたときに、以前の自分だったら「楽しそうにしなきゃ」と感情だけを足そうとしていたと思うんです。でも、そうではなくて「なぜこの役はここで楽しいと感じるのか」をちゃんと考えなきゃいけない。 それを教えてくださったのが、亮平さんでした。「外側から見える“楽しい”を表現するのではなくて、内側にある感情から“楽しい”を生み出す」という、そのアプローチにとても感動しました。 ――この映画、まだ知らない方に説明するとしたら、どのようにアピールしますか? 鈴鹿:一言で言うなら、「兄妹愛と家族愛、そして“自分じゃない誰かとの関係”を描いた映画」だと思います。血のつながりだけじゃなくて、いろいろな人との関係性が丁寧に描かれていて、誰かの人生に寄り添うような作品です。だからこそ、たくさんの方に観ていただきたいです。
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何事もやりすぎないようにしよう
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