そんな浜田は、心優しきコンビニ店長を演じた『ひとりぼっちの君に』(TBS系)を経て、主演ドラマ『明日があるさ』(日本テレビ系)に出演する。このドラマは、「ジョージア」のCMで展開された映像をドラマ化したもの。

画像:『明日があるさ THE MOVIE』(VAP)
吉本芸人が多く出演し、コントに近い作りのドラマとなった。浜田は同作で「浜田課長」を演じ、赴任した営業部でシャカリキに働くサラリーマン役を担当。
中堅総合商社を舞台とした作品で、人情派の浜田課長が落ちこぼれの部下たちを鼓舞(こぶ)しながら、夢に突き進むドラマとなる。ドラマは高視聴率となり、劇場版『明日があるさ THE MOVIE』が制作されるほどの大ヒットを記録した。
さて、ここまで紹介したように浜田は俳優としてヒット作が多い芸人だ。そんな浜田は、俳優としてどこに魅力があるのか?
まず、芸人として基盤がしっかりしているので、どんな役を演じても視聴者が安心して見られる。加えて、俳優としてブレイクしようという気持ちがないので、肩の力が抜けた見やすい演技をする。
また、浜田はダウンタウンとして、松本人志が描くコントで摩訶(まか)不思議な役を長年演じてきた。その経験があるからか、キャラの設定をつかむのがうまく実力を発揮できる。

画像:『ツッコミたくなる事件簿 浜田新聞社』HPより(読売テレビ)
ここ最近、芸人が俳優業に挑戦することが多くなったが、浜田に関しては別格だ。主演として作品を成立させられる力を持ち、芸人としての知名度も高いので幅広い世代から注目される。
そして、視聴者の期待に応える浜田らしい役をしっかりと見せてくれる。本業の俳優でもなかなかできない芸当で、浜田のポテンシャルの高さを証明している。
さて、浜田が初となる配信ドラマに挑戦する情報が出ているが、どんな役になるのだろうか?
脚本を宮藤が務めればコメディ作品になる可能性が高く、きっと浜田を活かす役にするだろう。また、役所のライバル役とされ、主人公に敵対する悪役も予想され浜田が新境地を切り開く可能性もある。
何にせよ、復帰早々に多くの国民が注目するニュースが飛び出た浜田。どんな作品になるのか、詳細情報が出るのを楽しみに待ちたい。
<文/ゆるま小林>
ゆるま 小林
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆