「うどん県」は、うどんだけじゃなかった!香川で“女子旅”してみました【後編】
「うどん県」として知られる香川県を旅して発見した、うどんだけじゃない魅力をリポートします!
⇒【前編】はコチラ
高松港より高速艇に乗ること約30分。3万人ほどの住人からなる小豆島(しょうどしま)に到着です。小豆島といえば、県花でもあるオリーブの名産地として有名ですが、実は醤油やゴマ油の生産も盛んなのはご存知でしょうか。
訪れたのは、たびたびテレビでも取り上げられる有形文化財の「ヤマロク醤油」さん。特製の「醤油プリン」や「醤油アイス」は、甘さ控えめながら醤油の香ばしさが漂う逸品でおすすめです。外国人観光客にも人気のスポットだそう。
それから、パワースポットとしても知られる宝生院、古民家を改装した「こまめ食堂」へ。小豆島にこんなに見どころがあるとはビックリでした。
「こまめ食堂」がある中山地区には、「千枚田」と呼ばれる棚田およそ800枚からなる圧巻の景色が広がります。その造形美といったら、思わず息を呑んでしまうほど。筆者が訪れた9月上旬には、収穫を待ちわびる稲穂が頭を垂らし、まるで黄金色の絨毯が連なっているようでした。
山々に囲まれた棚田の真ん中で、水路のせせらぎを聴きながら食べる小豆島産の塩にぎりは、感動する美味しさですよ。
いかがでしたか? ビルが並ぶ県都・高松からちょっと足をのばせば、瀬戸内海の絶景や、歴史あるお寺など、見どころがたくさんある香川県。初めて香川に行ったのですが、“移住”の二文字が頭によぎるくらい素敵な県でした、ほんと。
気になるアクセスですが、筆者が利用した寝台列車「サンライズ瀬戸」はかなりおすすめです。
JR東京駅から琴平駅(今年9月から11月の金曜、土曜、休前日に東京駅を出発する下り便のみ、高松駅から琴平駅間で延長運転)まで約11時間と長旅ではありますが、個室(シングル)は入室が暗証番号式でプライベート空間を保てますし、清潔なベッドは狭いながら寝心地良好。そして、一番のお楽しみは、瀬戸内海越しの朝日! この光景が素晴らしいのなんのって。
山口百恵ファンならずとも「いい日旅立ち」を口ずさむこと間違いなし。この「サンライズ瀬戸」は、東京駅から毎晩午後10時に発車し、翌朝7時27分に高松駅に到着します。また、速さ重視の方は成田空港発のLCC「ジェットスター」がおすすめ。なんと移動時間はたったの1時間30分ほどなので、たっぷり観光に時間を費やせますね。「ジェットスター」以外に、香川県へは成田空港発LCC「Spring Japan」や、羽田空港発の「ANA」、「JAL」があります。
いよいよ行楽シーズンですね。秋の香川は瀬戸内海と紅葉が最高の景色を作り出すのでしょうね。決してうどんだけではない、色んな顔を持つ香川県に足を運んでみてはいかがでしょうか。
●香川県公式観光サイトうどん県旅ネット
http://www.my-kagawa.jp/
「恋するうどん県」のプロモーション映像がいろいろ載ってます
http://youtu.be/7J6MILACae0
<TEXT,PHOTO/井上こん>

小豆島でオリーブに囲まれて
- 島のシンボル、オリーブをモチーフにしたアート
- 至る所にオリーブの木が植えられています
- 小豆島に来たらぜひ訪れておきたい「小豆島オリーブ公園」
メディアが殺到する職人の醤油「ヤマロク醤油」
- ただいま発酵中
- 1000円前後の醤油はお土産にもピッタリ
- 醤油をサラッとかけていただくアイスクリームは絶品
- 宝正院にある樹齢1600年以上の真柏(しんぱく)はパワースポット
- このように、右手で枝に触れ、左手から邪気を逃がすのだそう
- ランチは古民家を改装した人気店「こまめ食堂」がおすすめ
- 懐かしいね、こういう机
- 米やオリーブなど、地元食材の定食がうまい!
「千枚田」の美しさに息をのんだ
「サンライズ瀬戸」で行く?ジェットスターで行く?
井上こん
’86年生まれ。明治大学農学部中退。120倍激辛麺/1リットルジョッキ酒/ドヤ街宿泊レポ/ローション運動会など、アレな取材多し。「はまれぽ」、「SPA!」などで執筆。TCGにて猫のボランティア活動も。twitter@koninoue