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ヒヤッ!電車から降りようとしたらベビーカーから赤ちゃんが…「安全な降り方」呼びかける京王電鉄を取材

ベビーカーはどのように電車から降りたら安全なのか

ベビーカー・電車――改めての質問ですが、ベビーカーを利用している場合、どう降りたら安全なのでしょうか? 「電車の降車に限らず、ベビーカーをご利用時に段差から降りる際の手順として、以下の流れをご案内しております」 ①うしろ向きになって後輪から降りる ②前輪を浮かせながらうしろに下がる ③前輪を着地させる 「この3段階の手順が、ベビーカーに乗られたお子さまの転落の危険性を減らす一つの方法だと考えています」 ――でも、電車内が混雑しているときはどうすればいいのでしょう? ベビーカーの向きを変え、うしろから降りる方法がスペース的に難しい状況もありますが……。 「ベビーカーご利用のお客さまが電車をご利用の際は、ご本人と周囲の方のお互いの配慮や理解が必要です。混雑時に限らず乗り降りの際には、ご利用される方同士でお声掛けをいただければと思います」 ――要するに、ベビーカーを利用していない周囲の人も“バック降車”の重要性は知っておいたほうがいいのかもしれませんね。 ――ところで、京王電鉄ではポスター等で啓蒙していた“バック降車”をベストな方法と認識しているのでしょうか? 「ベビーカーの前輪から降車することが必ず危険に直結するという注意喚起ではなく、状況によってより安全にご利用いただくための活動として、降り方の一つである『うしろから降りる』という方法を提案しています。 車内・ホーム上の混雑具合や駅の形状、ベビーカーをご使用のお客さまご自身の状態に応じて、安全な降車方法をお選びいただければと思います」

現在は、車掌が任意の車内アナウンスで“バック降車”を啓蒙中

電車・駅員 ベビーカーを利用している親子にとって、「うしろから降りる」は安全な降り方の一つです。しかし、あまり浸透していない印象があるのも事実。4年前に話題になった注意喚起のポスターも、今はめっきり見かけません。 ――現在も、京王電鉄では降車方法「うしろから降りる」の啓蒙活動は行っているのでしょうか? 「ポスターの掲出は行っておりませんが、井の頭線内でベビーカーをご利用されるお客さまが多い土休日の時間帯においては、車掌がお客さまの状況を鑑みて任意で車内アナウンスを行っております」  どんなアナウンスが行われているかというと、以下の文言です。 「ベビーカーをご利用のお客さまにお願いいたします。ベビーカーで電車に乗り降りをする際は、お子さまが前のめりにならないよう、乗る時は前向き、降りる時はうしろ向きでご利用くださいますとより安全です。お子さまの安全と事故防止にご協力をお願いいたします」  筆者も、このアナウンスは聴いたことがあります。でも、乗客の反応を見るとほとんどの人は聴き逃している気がする……。  可能ならば今一度、注意喚起のポスターを掲出しても良いと思います。さらに、ベビーカーの販売店が購入者に「うしろから降りる」の降車法を教えてあげるぐらいでもいい気がします。  ベビーカーを前向きにして歩いているということは、親より子どもを先に行かせているということ。危機管理の徹底を心がけたいです。 <取材・文/寺西ジャジューカ>
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