スーパーマンは「移民」だった。排外的ムード感じる選挙前、元TBSアナの私が思ったこと
日本でも感じる「排外主義」と、ガン監督の言葉
ときおり行き過ぎも感じる「排外主義」はアメリカのみならず、世界中、日本でも感じることがあります。
特に選挙期間中の今、「外国人政策」を最重要視するという人も一部いるようですね。
私はこの件に対しては何もコメントするつもりはありませんが、ここで紹介したいのはガン監督の言葉。
「私が当初から作りたかったのは善良で優しい心を持った人物を主人公にした話でした。なぜなら私たちが住む世界は決していいとは言えません。『優しさ』というものが最も反逆的でパンクロックだと言われる世界です。だから私が考えるスーパーマンはとても優しく思いやりがある男です。スーパーマンには強さより優しさが大切なのです。
結局のところこの映画には切なさがあります。スーパーマンは実在しないからです。でも願わくは映画を見た人たちに自分もスーパーマンになれると思ってほしいです。私の願いはこの映画を見た子どもたちが15年後、スーパーマンになって世界を救ってくれることです」(7月13日公開・NHKの記事より)
この年になってわかりますが、実は「やさしさ」に勝る強さ、尊い価値観はない、と心底思います。だからこそ私は本当に優しい人を心から尊敬します。
何かを強固に排除しようとする動きは本当に正しいことなのでしょうか。これ以上は言いませんが、私は今回のスーパーマンのニュースを紹介せずにはいられなかったのでした。
<文/アンヌ遙香>アンヌ遙香
元TBSアナウンサー(小林悠名義)1985年、北海道札幌出身、在住。現在はフリーアナウンサーとしてSTV「どさんこWEEKEND」メインMCや、情報番組コメンテーターして活動中。北海道大学大学院博士後期課程在籍中。文筆家。ポッドキャスト『アンヌ遙香の喫茶ナタリー』を配信中。Instagram: @aromatherapyanne
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