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不倫で干された“美人妻持ち”52歳芸人が、好感度ゼロでもYouTubeで再評価される理由。テレビから消えても錆びない“トークと食レポ”力

テレビより面白い? “失われた男”が起こす逆襲

渡部建

画像:atta株式会社 プレスリリースより(PRTIMES)

また、どの動画でも店舗スタッフと仲良く会話を行い、お店の魅力をしっかりと伝える努力をしている。食レポはさすがの一言で、動画を観ているとお店に行きたくなる名リポートを常に披露しているのだ。 結果、下手なテレビのグルメ番組よりも影響力が出始めており、渡部のチャンネルを観てお店に足を運ぶ人も増えている。 また、動画を盛り上げようとする姿勢も評価できる。同じく南浦和でのロケではスタッフが勝手に料理を頼む掟破りの演出を披露したが、渡部の処理が見事だった。 本来渡部が気に入った料理を食レポするルールがあるのだが、この回ではスタッフが食べたい料理を勝手に注文した。これに渡部は「とうとう一線を越えたな」と苦言を呈しながらも、「ナイスチョイス、めちゃくちゃうまそうだわ」と料理の見事な食レポを披露してフォローを行った。

忌避されても、残ったのはプロの仕事ぶり

渡部建

画像:atta株式会社 プレスリリースより(PRTIMES)

このチャンネルでは渡部がスタッフと和気あいあいとロケを回していることが特徴で、かつての売れっ子だった頃の渡部では考えられないような雰囲気が現場にあり、視聴者は心地よく動画を観ることができる。 また、「番組50回SP」では妻の故郷である秋田県のロケを行い、地元の人々にいじられまくるなど大胆な企画も展開。これまで培ったスキルをフル活用して動画を盛り上げようとする渡部の挑戦を堪能できる。 加えて、動画制作ではテレビ業界で人気の作家・カツオと西村隆志が関わり、テロップやインサート映像などもしっかり作り込まれている。前述したとおり、下手なテレビのグルメ番組よりも面白い動画に仕上がっている。 渡部がこのチャンネルをきっかけに地上波番組に復活できるかは不明だが、間違いなくおすすめできるグルメチャンネルである。 渡部のことを生理的に嫌いな人も、一度だけでも動画を視聴することをおすすめしたい。 <文/ゆるま小林>
ゆるま 小林
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆
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