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35年住宅ローンの契約後…→まさかの退職&世界一周を決意した3児ママ。その理由と”収入源”とは

 こんにちは。コラムニストのおおしまりえです。  今回ご紹介するのは、「世界一周したい!」という心の声に気づき、それに従い、当時5歳、3歳、1歳の子どもを連れて、家族5人で世界一周旅を達成した、インスタグラマーの「おかんトラベラー」さん(37歳・@okan.momtraveller・以下おかんさん)のお話です。
おかんトラベラーさんと、家族のみなさん。アメリカのデッドホースポイント州立公園にて

おかんトラベラーさんと、家族のみなさん。アメリカのデッドホースポイント州立公園にて(以下、写真はすべておかんトラベラーさんからの提供)

 おかんさんは自宅のローンを組んだことをキッカケに、自分の本当にやりたかったことを探し、“旅”というキーワードを見つけました。

バックパッカー経験なし。英語ほとんど話せなかった

モロッコ サハラ砂漠にて

モロッコ サハラ砂漠にて

 もともと旅行が好きだったとはいえ、おかんさんにバックパッカーなど、自分で組み立てる旅の経験はなく、英語もほとんど話せなかったそう。また、初めての子連れ海外旅がこの世界一周でした。  そのルートは1か国目のタイをスタートに、ヨーロッパの国々を満喫。北アメリカ大陸へ移動し、キャンピングカー移動もしながら南アメリカ大陸へと突入。エクアドル・ペルー・ボリビアと大自然を満喫し、合計14か国の旅を終えました。  前回インタビューでは、具体的な準備がどう進んでいったのか紹介しました。今回は旅の準備や、旅に対する家族のリアルな反応などを、詳しく聞いていきます。

世界一周最大の壁は「ルート問題」

アメリカ セドナにて

アメリカ セドナにて

「世界一周」と聞くと、どこかロマンチックに聞こえるものです。  でも実際は、旅のルートをどうするか、予算はどう組むか、どの国にどれだけ滞在するか……という“地味で膨大な計画作業”が待っています。おかんさんも例外ではなく、この計画作業はかなりのハードルを感じていたようです。 「正直、日本での準備はルート決めが一番大変でした。素人じゃ無理だったと思います」  辟易していたおかんさんですが、そんなとき救世主となったのが、知人の紹介で出会ったのが12年で世界150か国を巡った『旅人マッサージ師のマサシさん』でした。おかんさんは彼が大阪に来るタイミングで、自宅を宿として提供し、その代わりにルート相談を4か月にわたりお願いしたそうです。 「旅では『世界一周航空券』(複数の都市を一方向に移動しながら、複数の航空会社を使って地球を一周できる特別な航空券)を使いました。しかしこの航空券には、利用できるフライトの区間数や有効期間(通常は1年)などに制限があります。 そのため、世界一周航空券を使った移動手配に加え、細かい移動も個人手配をしなくてはいけません。その辺りを全部自分たちできめなくてはならず、かなりハードです。旅の素人だと、ルートは決められても、滞在日数や細かい移動手段は決めにくいので、マサシさんに相談しながら進めました」
エジプトのバスにて

エジプトのバスにて

 おかんさんはInstagramで、今までの旅や世界一周への挑戦について、発信を早い段階から始めていました。その結果、2年の準備期間中に世界各地で活躍する旅仲間たちとつながり、さらに繋がりの輪を広げていったそう。 「最終的に、何か国かに1人は知っている日本人がいる状態で、出発ができました。また、マイルの知識もなかったので、仲良くなった友達に教えてもらいました」  こうして一つひとつ壁をクリアし、おかんさんの旅は、夢から現実の計画として、動き出していったのです。
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「育休中に旅する」予定は、まさかの方向転換へ
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