瀕死の子猫をお迎えして9年。一心同体の飼い主との“最期の別れ際に見せた行動”に涙
ほぼ毎日、点滴を受けて「慢性腎臓病」と闘った
ジジくんは服薬をしながら、ほぼ毎日、点滴を受け、治療に励むことになったのです。
しかし、治療開始から半年ほど経った2024年5月下旬、吐き気と下痢が続くように。そこで、6月上旬に再び高度医療センターを受診すると、消化管に炎症や腫瘍が広がる「びまん性消化管疾患」の疑いがあると告げられました。
家族は通院治療を続け、強制給餌を行うなど少しでもジジくんの状態が快方に向かうよう、サポート。
愛猫の闘病中は、家族のメンタルもボロボロになっていくものですが、飼い主さんの場合は、ジジくんが点滴を受けている20分ほどの間、獣医師や看護士と世間話をすることが癒しとなっていました。
大好きな娘さんの帰宅を待って、虹の橋へ
ジジくんが旅立った後、家族はペット葬儀社で個別火葬を依頼し、返骨してもらいました。骨壺はもこもこのカバーで包み、生前と同じように話しかけるなど、大切にお骨を愛でています。
「お骨はカプセルキーホルダーに分骨し、持ち歩いてもいます。火葬前に切り取らせてもらったお腹の毛は、フェリシモ猫部の被毛を入れられるロケットペンダントに入れました」
愛猫を失った悲しみを少しでも和らげるには、その子との日々を忘れないことが大切だと思う。そう話す飼い主さんは天国のジジくんに向け、「うちの子になってくれてありがとう」と感謝のメッセージを贈ります。
死の淵から救われ、最期まで愛されながら旅立ったジジくん。自分の意思で選んだかのような逝き方には、家族への「ありがとう」が詰まっていたように思えます。
<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
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