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「甘噛みは性加害?」BLACKPINK・LISAと坂口健太郎のMV炎上の裏にある“嫉妬”──批判がお門違いのワケ

SNS投稿すら作品の延長線上にあるという視点の重要性

坂口健太郎さん

画像:信金中央金庫 プレスリリースより(PRTIMES)

そして、LISAのInstagramもそこから派生した作品の一部であると考えれば、坂口の腕を甘噛みするのも、この“リアリティーショー”のワンシーンとして鑑賞するのが自然だという結論になります。 当然、それはコンセプトを理解して出演している坂口健太郎も承知していると考えるべき事柄であり、つまり腕を甘噛みされることがセクハラであるはずもないのです。 また、「BLACKPINK」というアーティストの特性を考える必要もあります。 そう考えると、日本のファンが「セクハラだ」とか「男女逆だったら大問題だ」と騒ぎ立てているのは、このBLACKPINKのコンセプトがLISAのソロ活動においても一貫していることを証明している、とも言えます。

LISA批判に滲む嫉妬とスターの証明

BLACKPINK LISAさん②

画像:ELCジャパン合同会社 プレスリリースより(PRTIMES)

LISAは“LISA”をとことん演じている。だからこそ、軽いオフショットの一枚でも真に迫った親密さが写し出されたのだと思います。 それにしても、ここまで人間臭い“女性”を演じきれるアーティストが、日本の音楽シーンにいるでしょうか? LISAに対して巻き起こった批判や炎上は、羨ましさの裏返しだったのではないか。坂口健太郎の足の甲に乗ってダンスをするLISAに、世界的アーティストの格を見ました。 <文/石黒隆之>
石黒隆之
音楽批評の他、スポーツ、エンタメ、政治について執筆。『新潮』『ユリイカ』等に音楽評論を寄稿。『Number』等でスポーツ取材の経験もあり。いつかストリートピアノで「お富さん」(春日八郎)を弾きたい。Twitter: @TakayukiIshigu4
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