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藤本美貴が“ママタレ界”で無双のワケ──主婦層をつかむ“本音”と“ポスト上沼恵美子”の可能性

奇跡の再ブレイクを支える“バランス感覚”

かつて、アイドル時代に活躍した過去はあるが、数年前までは大した人気がない芸能人だった藤本。現在の高い人気は、ここ2~3年で作り上げられたものになる。そう考えると、奇跡の再ブレイクだと言えるだろう。
0913_藤本美貴さん③

画像:株式会社AbemaTV プレスリリースより(PRTIMES)

そんな藤本の魅力は、バランス感覚の良さではないかと考える。アイドルとして活躍した過去もある藤本は、他のママタレより自分が置かれている立場を理解する能力が高い。その結果、秀逸なコメントを発することができ、差別化が図れている。 熱愛で人気が急落した経験もあるため、何をしたら芸能界から干されるのかをしっかり理解しているのも魅力。藤本が番組で感情的すぎるとSNSなどで指摘する視聴者もいるが、恐妻キャラをわざと演じている可能性が高い。 そのため、キャラは番組によって切り替えが可能で、炎上で人気を落とさない塩梅で活動できるのだと考える。視聴者が思っている以上に、アイドルとして修羅場をくぐっている藤本は、タレントとして頭が良いのだ。

「ポスト上沼恵美子」への道も見えてきた?

いまの藤本と同じく、バランス感覚が良く歯に衣着せぬ発言で人気を得た存在に、上沼恵美子が挙げられる。上沼は人気漫才師だった過去がありトーク力の高さが魅力だが、MCとなってからは主婦目線のコメントで人気を得た。
0913_上沼恵美子さん

画像:株式会社文藝春秋 プレスリリースより(PRTIMES)

藤本は上沼のようにバシバシ進行するタイプではないが、テレビのメイン視聴者である主婦層から人気を得てブレイクした点は同じだ。テレビに必ず必要な主婦の声を代弁する人気タレントの座を、上沼から奪える素質が十分あるのではないだろうか。 現在、芸能界には多くのママタレが存在する戦国時代だが、過去の功績や夫の知名度を考えると藤本が頭一つ抜け状態だ。今回、庄司との番組がはじまることで、他のママタレにはない夫婦セット売りが加速していくだろう。そうなると、さらに藤本の価値が、テレビ業界であがることになる。 過去にない強力な武器を持っている藤本は、もしかしたら上沼を超えるようなビッグタレントになる未来があるのかもしれない。 <文/ゆるま小林>
ゆるま 小林
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆
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