秋クールの日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』(10月12日スタート/TBS系、日曜よる9時~/原作:早見和真氏同名小説)は、珍しい題材ながら濃厚な人間ドラマが楽しめそうです。

画像:「ザ・ロイヤルファミリー」番組HPより
舞台は競馬の世界。ひたすら夢を追い続けた熱き大人たちが、家族や仲間たちとの絆で奇跡を起こしていく、人間と競走馬の20年にわたる壮大な物語を描きます。
おすすめの理由は、超豪華キャスト×演出家の最強タッグ。キャストは公開中の映画『宝島』も話題となっている妻夫木聡を主演に、目黒蓮(Snow Man)、佐藤浩市、松本若菜、沢村一樹、小泉孝太郎、高杉真宙、津田健次郎、吉沢悠などなど、日曜劇場らしい実力派ばかりです。
そして演出を務めるのが塚原あゆ子氏。『グランメゾン東京』『MIU404』『最愛』『海に眠るダイヤモンド』などの名作を生み出し続けている塚原氏は、テンポの良い物語展開の中にも、しっかりと心情描写を美しく映し出す名手です。
ドラマでは稀な競馬という題材を通して、どんな熱いヒューマンドラマで魅せてくれるのか。今からワクワクします。
同じく日曜放送の『ぼくたちん家』(10月12日スタート/日本テレビ系、日曜よる10時30分~)は、まったく異なるテイストで、これまた面白そうな作品です。

画像:「ぼくたちん家」番組HPより
まず、主人公の心優しきゲイの動物飼育員・波多野を演じる及川光博は、イメージするだけでハマり役の予感がしませんか?
そして波多野が偶然出会うのは、人生にも恋にも冷めきっているクールなゲイの中学教師・作田。こちらを手越祐也が演じます。さらに、中学3年生の“トーヨコ少女”・ほたる役には白鳥玉季が抜擢されています。
白鳥は、朝ドラ『とと姉ちゃん』で子役デビューし、『凪のお暇』『テセウスの船』『極主夫道』など、印象深い役柄を次々と演じてきた実力派。可愛らしさよりも、どこか大人びた独特の存在感を持つ女優です。そんな彼女が演じる“ワケあり少女”が、ゲイの二人と家を買って一緒に暮らす――という、なんとも奇妙な設定。
だからこそ、主要キャスト3人の“化学反応”が、このドラマ最大の見どころになりそうです。さらに、脇を固める俳優陣――田中直樹、井之脇海、渋谷凪咲、久保田磨希、土居志央梨、坂井真紀、光石研、麻生久美子――の安定感も抜群。
心がふっと温かくなる、日曜夜にぴったりのホームドラマになりそうです。