「怒られそうですが、私は婚活してるけど、男性に会いたくないんです。自分に原因があることは分かったけど、すぐに返事して対面で会ったからといって、いいご縁になるイメージがつかめなくて」 「よく知らない男性と会うのは楽しくないですよね。それは分かります。オンラインお見合いはやめた方がいいけど、それ以前に、今の佳織さんに申し込みしてくる男性に、そもそも気配りやコミュニケーション力が高い男性はいないはずなんですよ」 「なぜですか？」 「写真がイマイチなんです。大人しそうに見えるし、申し訳ないですがあまり垢抜けていません。パールのイヤリングが冠婚葬祭みたいだし、優しそうなのですが、女性というより授業参観のお母さんっぽいんです。こういった写真だとコミュ力がない男性が寄ってきやすいです。元気で明るそうな写真なら、コミュニケーション力が高めな男性が寄ってきますよ」 「この写真は、結婚相談所から勧められたスタジオで1万円ぐらいかけて撮ったんですけど、ダメなんですか？」 「今、人気のスタジオだと、お見合い写真ってフルメイク込みで3万円ぐらいするものなんです。この写真だと、雰囲気が“10年前のお見合い写真”なんです。佳織さんがそんなの分からないのは仕方がないし、いいスタジオを開拓しない結婚相談所の努力不足だと思いますよ。 男性側の画面って、いろんな女性の写真が並んで、そこで比較検討するんです。写真で興味を持たないと自己紹介文なんて読まないし、写真が一番人気に影響するんです。 申し訳ないですがこの写真だと、30代女性の中で人気がない方だと思います。申し込みしてくる男性も結構年上だったり、人気がない男性ばかりになりやすいですよ」 佳織さんは写真を撮り直し、メイクレッスンを受講するなど、外見面の改善も進めてくれることになりました。 令和7年にオンラインお見合いを流行っていると思っている方が、垢抜けているわけがないのです。 「流行っているよ」という情報は見るけれど、「もう流行っていないよ」という情報は出回りません。情報に敏感でない方は、今どきじゃない手段を選んでしまうことはあるのかもしれません。 そして恋愛経験が乏しい方の多くは、そうした感度が鈍い傾向にあるのです。 ※個人が特定されないよう一部脚色してあります。 【関連記事】⇒「デートがイオンモールなんて…」職業で彼氏を足切りする30代女性の失敗 【関連記事】⇒婚活で“雑に扱われる”30歳女性の悲劇「ホテルに行ったら音信不通」 【関連記事】⇒「太ってなくて髪もある“普通の”男性がいい」36歳女性のカン違い婚活 【他の記事を読む】⇒連載「私が結婚できないワケ」の記事一覧はこちらへどうぞ ＜文／菊乃＞