好評を博していたSPドラマ版を経て、月9枠でのドラマ『風間公親-教場0-』放送時には、「月9という枠で、この題材をやるのは不可能だと思っていた」と語っていた木村さん。
教場シリーズに登場していたのは、川口春奈さん、大島優子さん、目黒蓮さんなど、今見返してもそうそうたる面々です。さらに赤楚衛二さん、新垣結衣さん、白石麻衣さんら豪華キャストを迎えた月9版『教場0』でも警察学校でのリアルを緻密に炙り出し、異例のダークヒーロー・風間公親は鮮烈なインパクトを残しました。

Blu-ray『教場』(TCエンタテインメント)
今回、映画の前編がNetflix、後編が劇場版と前例がないことについても、木村さんは「じゃあ、やるでしょ」と意欲あるコメントを寄せました。53歳となった今でも、いや今だからこそ、これまでの予定調和を打ち砕き、新たな頂へとチャレンジを続ける姿を見せてくれています。
成功すれば「木村拓哉から始まった」という前例となる
その『教場 Reunion』は、Netflixで独占配信と、既存会員以外には心理的ハードルが少し高く感じられる公開の仕方となりましたが、月額で言えば劇場映画チケット代より安価なので、映画版『教場』がどんなものか、お試しで見るにはちょうどいいとも言えます。
風間の刑事指導官時代を描いた『教場0』を経ての『教場 Reunion』では、SPドラマ版同様に、今回初登場となる訓練生それぞれにスポットを当て、彼らの隠し持つ裏の顔や秘められた事情を風間が次々と見抜いていきます。『教場』シリーズにこれまで触れてこなかった視聴者でも、興味深く作品に入り込めるのではないでしょうか。
それでいて、シリーズで一貫して描かれてきた、風間が右目を失うことになった因縁の相手との事件解決に向けても、上述の豪華キャストが再集結し、劇場版『教場 Requiem』に繋いでいるので、否が応でも期待が高まります。
この過去に類を見ない試みが成功すれば、のちに、「民放ドラマ、配信映画、劇場映画」という流れは木村拓哉から始まったと言われる可能性もあるでしょう。
何歳になっても新しい道を切り拓いていく木村さん。その凄みをあらためて痛感させられた『教場 Reunion』に続く、劇場版『教場 Requiem』の公開が待ち遠しいばかりです。
<文/こじらぶ>
こじらぶ
フリーライター・コラムニスト。言語学修士。男性&女性アイドル、地下、ローカルなど様々な現場を経験。ドラマ、スポーツ、エンタメ全般から時事ネタまで。俳優、アイドルなどのインタビューも。X:
@kojirabu0419