木村拓哉53歳、“かっこいいヒーロー”からの脱却。嫌われ者を演じる『教場』での覚悟
1月1日、木村拓哉さん主演『教場 Reunion』がNetflixで公開されました。『教場』は、2020年および2021年のSPドラマ『教場』、『教場II』、2023年の連続ドラマ『風間公親-教場0-』と、すべてフジテレビ系で地上波放送されてきた人気シリーズ。
その最新作となる『教場III』は、前編となるNetflix映画『教場 Reunion』と、2月20日より劇場公開される『教場 Requiem』の2部作となっています。主演を務める木村拓哉さんの“白髪”も話題となった本作に、筆者はこれまでとは違う覚悟を感じました。
長年に渡り、ドラマで高視聴率を連発してきた木村さんですが、あまりに華がありすぎるがゆえ、どんな職業を演じても最終的には“カッコいいヒーロー”になってしまい、「何をやってもキムタク」と評されてしまうこともありました。
しかし、アラフィフに突入したここ数年は、『Believe-君にかける橋-』(テレビ朝日系)で脱獄犯となったり、映画『TOKYOタクシー』では、約30年ぶりに主演ではなく助演に回り平凡なタクシー運転手に扮するなど、これまでのイメージを覆してきました。
その中でも特に、“脱”「何をやってもキムタク」のきっかけとなったのが、『教場』シリーズの風間公親役ではないでしょうか。白髪で仏頂面の風間は、警察学校で「警察官として適性のない者をふるいにかける」ために、学生の少しの嘘も見逃さず、厳しく退校届を突きつける冷徹な鬼教官です。
これまでの木村さんが演じてきた役では、犯罪者など明確な悪以外、他人に迷惑をかけたりルール違反をするような問題児でも、バッサリと見捨てるということは無かったと思います。特にそれが若者だった場合、問題行動の原因を探って改心させてきたからこそ、木村さんは“カッコいいヒーロー”であり続けてきました。
一方、風間は声色も低く渋く、感情が無いかのように必要最小限なことしか発さず、全身から近寄りがたい圧がみなぎっています。この『教場』は人の命に係わる警察官を育てる場所ですから、その資格が無いと判断すれば、風間はけっこう早めに見切りをつけ退校させていきます。風間にも根底に温情が無いわけではありませんが、基本的には“救い上げる”のではなく“ふるい落とす”ことを優先します。
表面的に見れば視聴者に嫌われても仕方ないほどの無慈悲さですが、木村さん自身、演じながらそんなことを気にしているとは思えないほど、風間公親に没入していきました。
「何をやってもキムタク」と言われ続けた過去
嫌われることも厭わない“風間公親”に没入
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