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「偶然?」NHKドラマで“またまた裁判官役”の40歳俳優。役柄のおもしろい類似点とは

串団子人間とケチャップ人間

 頑固一徹な桂場には基本ポーズがあった。裁判官席でも執務室でもとにかく彼は口を真一文字に結び、常に固いへの字型を作る。このへの字型は唯一、甘いものに目がない桂場が串団子を食べるときだけなだらかなハの字型になった。  桂場役がへの字からハの字へと唇を明確に変形させる役だったなら、清春役にはそこまで明確なものはないように見える。  その代わり、彼は下唇を少しだけ噛む(はむっとするといった方が正確か)という特徴的な癖がある。勤務先の前橋地裁第一支部の書記官たちが「こっちが戸惑ったら、しまった的な顔しませんでした?」と噂話をするくらい、清春はさまざまなシチュエーションで下唇をはむっとする。  さらに清春は自分が慣れたものしか食べられず、冷蔵庫に常備されたケチャップを炊きたてのご飯にかけて食べ、よく行く喫茶店ではケチャップ味のナポリタンしか食べない。  とにかく串団子人間の桂場と、とにかくケチャップ人間の清春……。本人のX上では「ちょびっと法律家」と呟いたりもするチャーミングな松山だが、彼が再演する裁判官役というのは、役柄(作品)間の細かな類似を循環させながら、独自の裁判官像を探求することなのだろう。 <文/加賀谷健>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修 俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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