――そんな中、突然「活動休止」をしたのはなぜなのでしょうか?

「今は自分自身のレベルアップの時期と捉えているんです。『あっぱれの“かなちゃん”』としては知っていただいても、それはあくまでも『あっぱれ』ブランドでの範囲内じゃないですか。
今後は『あっぱれ』を知らない世代が主流の世の中になっていく中、『中武佳奈子とは何ぞや?』と改めて考えるようになったんです。『あっぱれ』抜きで魅力的な人間と思われるほど成功した時に、本当の意味で自分の言葉に重みが生まれるのかな、と」
――いわば“あっぱれのかなちゃん”からの脱却ですね。
「子役として成功したのにホームレスになった過去を伝えた時、今の私では同情心を誘ってしまうと思うんです。はなから同情狙いでやっていたわけではないですけどね。でも、それを『やろうと思ったらできないことはないんだ』というフックに変えていきたいんですよ。
私はどん底まで行きすぎた結果、自己肯定感が低くなって、発信の仕方もその立ち位置になってしまった。同調してくれた方もたくさんいましたが、私が変わっていくことで、伝わり方も変えていきたいんです。『可哀想』じゃなくて『やったじゃん!』って思われる人間になりたいんですよね」
――見ている人に勇気を与える側になりたい、と。
「だから一度、ブランディングをしっかり立て直したいと考えました。過去の肩書きを食い破りたい。そのためにすべてのSNSを止めました。2年頑張ったし、残したいという欲もあったけれど、中途半端にするのも良くない。ホームレスになった時に痛感したのですが、捨てることで得られるものは絶対にあるんです」
――そういう理由で、これまでのファンの方たちとも、いったんのお別れになったのですね。
「今まで応援してくださってた方たちには、次のステップにいったときに恩返しをしたいと思っています。『中武佳奈子ってあっぱれに出ていたんだ!』と言われるようにすることが、今の目標ですね」
――ありがとうございました!
<取材・文/もちづき千代子>
もちづき千代子
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:
@kyan__tama