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「“渡鬼の子”として清く正しく…」36歳・元子役の私が長年おびえていた“ある言葉”の正体

世の中は「自分でなんとかできること」と「どうにもできないこと」に分類される

宇野なおみさん

ズッコケの一例:夏、一人旅前日に腹を下してのたうち回る

 わたくしは自分のことを、ややズッコケながら懸命に生きている、愛おしき人間だと思っております。  しかして、「何フカしてやがるんだ」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。それはあくまでその方の視点であり、致し方ありません。訂正する義務はないですから。いえできれば好んでいただけたら嬉しいのですけれども。  税金を締め切りまでにおさめるとか、友人を裏切らないとか、過度な妄執を抱かないとか、自分でなんとかできることは世の中に多々ございます。  でも、不倫や浮気や遺産相続で揉めるといった、信じた人に裏切られる事態、投資した会社がとんでもない粉飾決算をしていて株価が電子の海に塵となりぬる、などという状況は、自分ではコントロールできません。 ・自分で何とかできること ・自分ではどうしようもないこと  この区分けをきちんとする。これは、生きるための知恵のひとつだと思います。  自分で何とかできることは、なるべく努力する。コンビニに行くのが面倒くさいなら、税金納付をオンライン手続きに変更するとか、朝が弱いなら目覚ましを大音量に替えるとかですね。  実際にこれらは改善のためにやってみまして、まあまあ効果がありました。  ただ、どうにもならないことに関しては、腹をくくる。これしかないんですよ。所得税とか、減額してもらいたいと思ったら強訴するしかないですからね。大塩平八郎か。

自分で自分を「嘲らない」こと

 話を戻しましょう。 「みっともない」「みじめ」という言語が、人から見たさまを表すのなら、人からこう思われたとしても、コントロールなどできません。  大事なのは、自分で自分をそう評し、嘲(あざけ)らないこと。  もし私のように、人から見た様子を気にしている、という方がいたら、ちょっと一緒に肩の力を抜きませんか。  若いころ、たくさんの壁にぶつかりました。いえ、今だって、うまくいかないこと、失敗ばかりです。渡る世間は失敗ばかりといった風情の人生です。  でも、それを「みっともない」「みじめだ」と自分で断じるのは、しなくていい。先ほど申し上げましたように、私なりに懸命に生きております。そんな己を、自分で責め立てる必要はない。愛して、慈しんでやってもいいんじゃないか。  そう思った瞬間に、長年の呪縛がすーっと抜けるのを感じました。う~ん、早く気づけばよかった。  同じ「み」なら今を時めくアイドル、M!LKさんのことを考えていたほうが精神衛生上良いです。お気づきでしょうが、なんだか急にハマりました。  どうか、ご自分のことも爆裂LOVE&PEACE、で生きていきましょう。 <文/宇野なおみ>
宇野なおみ
ライター・エッセイスト。TOEIC930点を活かして通訳・翻訳も手掛ける。元子役で、『渡る世間は鬼ばかり』『ホーホケキョ となりの山田くん』などに出演。趣味は漫画含む読書、茶道と歌舞伎鑑賞。よく書き、よく喋る。YouTube「なおみのーと」/Instagram(naomi_1826)/X(@Naomi_Uno)をゆるゆる運営中
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