――ほかのタレントさんや芸人さんは、どうしてしっかりしてきたのでしょうか?
青木:みんな結婚して奥さんがしっかりして変わってきたみたいです。本人がしっかりしているのではなく、しっかりしている人がいるからそうなるところもあるだろうと。でも、わたしはいつまでも変わらない。税理士さんに言われても変わらない。「だからもう僕は心配すぎてやれない」と言われてしまいました。
なので、この本を出すことになって一番喜んだのは、税理士さんでした(笑)。今回本を出すことになりましたが、そのことを通じて勉強をし始めたという感じですね。
――連載を始め、書籍化して、その作業の過程でお金にまつわる考えがまとまり、かなりの変化があったのではないでしょうか。
青木:それが基本的には全然違わないと言いますか、お金を貯めることに目覚めたのではなく、わたしの場合はお金を使うことに、貯めるという線が一本増えたような感じなんです。まず何ができたかというと、自分はこれだけの金額が月々必要なんだということがよくわかったんです。家計簿を付けて、まずそのベースがわかった。ベースがわかると、今度は月にいくら稼がないといけないかがわかるんです。

『貯蓄が苦手な人こそ読んでほしいお金の第一歩 お金まわりを見直したら人生が変わった 』(日経BP)
――なるほど、数字・現実に向き合っていくことができるようになった。
青木:そうじゃないと、貯金ができないということがわかりました。月にいくら稼がないといけないと理解して、そのために仕事をどのくらいしなくてはならないかがわかるようになったんです。
それ以外に、行きたいところもある。予約の取れないレストランや、すごく遠くに行くことも好きなんですね。そこに行くためにいくらかかるとなると、その分は稼ぐぞと。そのために普段のコンビニ通いを減らして、家でおにぎりを作って持っていこうとか、お茶を持参しようとか、そういうコツコツとしたことをやり始めました。ダイエットに近いですね。
――仮にランチに1500円のラーメンを食べたとして、1日に1500円をランチに使ったら、20日で3万円くらいなくなりますよね。
青木:そうなんですよ。わたしもラーメンは大好きなので、そのことは考えました。1500円のランチを食べたいけれども、一番安い具が何も入ってないものにすると、900円台で収まるなとか、まあまあ下がるんですよね。よく考えたら、1500円のものだと食べきれないほどいろいろと具材が乗っていたりするかと思い直すこともできて、なら一番安いものにしようと。
――日々のほんの少しの工夫が大事なんですね。
青木:ちょっとずつが大切なんです。一方でわたしは衝動買いも好きなタイプだから、たとえばそれを洋服屋さんでするんじゃなくて、JAでしようと。野菜なら値段を見ずにどれだけ買ってもいいと決めました。必要なものだし、そもそも野菜だと1万円もいかないんです。お洋服だと、10万円なんてあっという間にいっていたところが。これがいいんですよ(笑)。
<取材・文/トキタタカシ 撮影/塚本桃>
トキタタカシ
映画とディズニーを主に追うライター。「映画生活(現ぴあ映画生活)」初代編集長を経てフリーに。故・水野晴郎氏の反戦娯楽作『シベリア超特急』シリーズに造詣が深い。主な出演作に『シベリア超特急5』(05)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)などがある。現地取材の際、
インスタグラムにて写真レポートを行うことも。