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38歳独身、団地ぐらし…人気ドラマが今夏SPで復活!“食べて癒される”ことの基本とは

ドラマに登場した「鶏団子と野菜のスープ」

膠原病を患った麦巻さんは、家賃負担を下げるべく、築45年、家賃5万円の団地に引っ越します。隣に住むのは、90歳になる大家の鈴さんと同居人の司くん。司くんが作ってくれたスープこそが、麦巻さんと薬膳の出会いでした。
『麦巻さんの薬膳手帖』より

司くんが作ってくれた「肉団子と野菜のスープ」©NHK

ドラマの第一話に登場する〈鶏団子と野菜のスープ〉。薬膳食材は〈だいこん、しめじ、しょうが、鶏肉〉です。だいこんには〈消化不良・胃もたれ・咳・たん〉に効果があり、しょうがには〈風邪・冷え性・食欲不振〉に効果があるなど、食材ごとにそれぞれ違った不調をやわらげる効能があります。 スープの味付けは〈粗塩とキャベツ、しめじ、れんこんの風味〉、鶏団子の味付けは〈みそ・酒。薄力粉・たまねぎのみじん切り〉と、両方ともシンプル。大切なのは、その人の体質と季節の旬を考慮すること。
『しあわせは食べて寝て待て』麦巻さん(桜井ユキ)©NHK

『しあわせは食べて寝て待て』羽白司さん(右、宮沢氷魚)と麦巻さん©NHK

「喉の粘膜を潤す作用があるんです。これなら持ち歩けるでしょう?」と、司くんが麦巻さんに手渡すのが、干したあんずです。あんずには、〈粘膜を潤す働きがあり、喉や口の渇きを癒します〉と、これまたうれしい効果があるのです。 薬膳って敷居が高い、という印象が、私にもありました。でも麦巻さんの暮らしぶりを見ていると、私達の生活に根差しているのがよくわかります。自分の心身と相談しながら、薬膳を取り入れて成長する麦巻さんのひたむきさに、私達もエールを送りたくなるのです。

あたりまえが、とても心地いい

食べることは生きること。あたりまえに並ぶ食事が、いつも命によりそってくれているのを、本書は気づかせてくれます。 〈食べる養生〉の理解をもっと深める〈漢方の話〉まで、ドラマのエピソードを通してわかりやすく解説している本書。〈気(き)・血(けつ)・水(すい)〉に基づいた体質チェックの方法や体質別の食材も網羅しています。これなら私にも取り入れられるかも! これも薬膳だったの? など、新しい発見もあるはずです。
『しあわせは食べて寝て待て』麦巻さん(桜井ユキ)©NHK

『しあわせは食べて寝て待て』麦巻さん(桜井ユキ)©NHK

明日の自分がもっと元気になる、毎日が愛おしく思えてくる…、そんなささやかな魔法が、本書には詰まっています。 <文/森美樹>
森美樹
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。X:@morimikixxx
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