これまでのコーラルとは少し違うと感じていても、自分の肌にのせることにはどこか不安が残っていました。コーラルは好きな色でありながら、これまでの経験から年齢的に「少し難しい色」という印象があったからです。

それでも実際に頬にのせてみると、その印象は変わりました。最初に感じたのは、色が前に出すぎないことです。頬だけが浮くのではなく、肌の延長のように自然に色がのり、血色が足される感覚に近い仕上がりでした。
それでいて、顔全体がぼんやりすることもなく、適度に明るさが出るため、むしろ表情がやわらかく親しみやすい印象に見えます。これまで避けてきたコーラルとは違い、「無理している感じ」が出にくいのも印象的でした。
アイシャドウとして薄く重ねてみると、くすみがちな49歳の目元をふわっと明るく見せてくれる印象がありました。コーラルのやわらかい色がまぶたに自然になじみ、重たくならずに血色感だけをそっと足してくれるような仕上がりです。
また、ほどよい明るさが出ることで、目元に軽いふくらみが生まれ、ハリ感があるように見えるのも印象的でした。色の強さで視線を引きつけるのではなく、影をやわらげて目元全体を整えてくれるような感覚。日常使いしやすいアイシャドウだと感じます。
コーラルは、選び方次第で印象が大きく変わる色だと改めて感じました。必ずしも避けるべき色ではなく、黄みに寄りすぎず、肌になじむバランスであれば、40代以降でも十分に取り入れられる色なのかもしれません。
今回のセザンヌの新色は、なじみ方がとても自然で、無理なく使えるコーラルのひとつだと感じます。これまで持っていたコーラルのイメージも、更新されていくような感覚がありました。
<文・写真/遠藤幸子>
遠藤幸子
美容ライター/エイジング美容研究家 スキンケア・アンチエイジング両アドバイザーの資格を保持。Webを中心に美容に関するコラムを寄稿するほか、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インフォマーシャル、広告などにも出演。Instagram:
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