これは、端的にいえばSNSの影響が強いと考えています。私たちがSNSで個人活動をするようになったのは、およそ2015年前後から。それまでもSNSはありましたが、2010年代初期まではmixiやフェイスブックなど、テキストベースのコミュニティがメインでしたよね。
それからインスタグラム、そしてYouTube、TikTokと写真や動画といったビジュアルを軸としたSNSが登場し、活性化していきました。それが、女性たちに“服を脱がせる”結果になってしまったのではないかと推察しています。なぜなら露出度の高い服で写真を撮って投稿すると、異性にも同性にも注目され、バズりやすいからです。

写真はイメージです
露出度の高い服を着るということは、スタイルの良さの証。スタイルの美しさは、同性にとって憧れの対象になったり、マウント合戦のネタになったりもしやすいものです。意外かもしれませんが、このことには若い女性だけでなく大人女性も強い興味関心を持っています。年齢を重ね、失われていく若さを残しておきたい。「今が若くて一番美しいから」という理由で、セクシーなランジェリー姿を思い出として写真におさめる方も少なくないのだとか。
こうして露出ファッションは、個人活動において戦略的アートとして認知され、浸透していきました。それにより、かつてなら「とんでもない!」と、批判されたはずの際どい服でも、抵抗なく着られる人の母数が増えたのではないでしょうか。
それによって、一部の女性たちは「肌を見せる」ことへの抵抗が以前よりも薄れ、トレンドファッションの露出度合いも少しずつ過激化しているのではないかと考えています。
海外のスナップフォトでは、メンズライクなジャケットにインナーはブラジャーといったかなりエッジの効いた露出ファッションが目立っていますが、日本ではここまでの露出はさすがにほとんど見かけません(というか海外でも一部なはず……)。

日本ではレーススカートにショートパンツ、シースルートップスにキャミソールブラのように、海外に比べるとまだ控えめな露出ファッションが主流です。海外の流行と日本の流行で大きく違うのは、重ね着が前提となっている露出ファッションが流行しやすいという点でしょうか。
日本では、ボトムスから下着がチラリと見える、透け素材からインナーが見える、ボディパーツが一部だけ露出されているといったチラリズムテクニックで露出ファッションを楽しむ人が多いようです。
諸説ありますが、日本は江戸時代後期から服装の規制が厳しい中でおしゃれを楽しむ、チラ見せ文化が根付いています。私たちのDNAには、さりげなく淑やかに、それでいて秘めたる大胆さを表現する価値観が強く根付いているのかもしれませんね。
これらを踏まえて、過熱化する露出ファッションでも、日本においては今ぐらいの露出程度が流行の限界値なのではないかなと推察しています。
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