このままだと、心が壊れる。そう思っていたある日、突発的に入った急ぎの仕事をしていると、義母から「病院に付き添ってほしい」という連絡が……。余裕が全くなかったゆきさんは勇気を出して、義母の頼みごとを断りました。

すると、数十分後、義父が自宅へ……。「母さんを病院に連れて行ってあげないなんて、何様なんだ!」と怒鳴られました。 そこで、ゆきさんは仕事の状況を説明し、タクシーで病院へ行くのはどうかと提案。ところが、義父から返ってきたのは「金がもったいないだろ! お前が乗せていけば、タダで済むんだ!」という、あまりにも身勝手な言葉でした。
「それを聞いた瞬間、私の中で何かが切れました。私は便利屋じゃない、と思ったんです」
気づくと、ゆきさんは義父を玄関の外へ追いやり、鍵をかけていたそう。何度か鳴らされたインターホンも全て無視しました。
「心臓はバクバクでした。でも、このまま義父母の要望に応え続けていたら、自分が本当に壊れてしまうと思ったんです」
この日を境に、ゆきさんは“いい嫁でいること”をやめました。夫に経緯を説明し、「これ以上、義父母からの頼みごとが続くなら、あなたとは暮らしていけない」と離婚通告。すると、夫は戸惑いながら、「そんなに追い詰められてたなんて……」と、ようやく事の重大さを理解し、義父母に注意をしてくれたそうです。
「その後もしばらくは義父母から頼みごとをされましたが、断り続けました。『前は、もっと気が利く嫁だったのに……』とか嫌味を言われたけれど、嫌われないように頑張って壊れるよりは全然いいです」
在宅ワークという働き方は柔軟だと思われやすいものですが、すべての業務を自己管理してこなさなければならないため、実際はスケジュール調整がとても大切。リモートワークが浸透してきた今だからこそ、在宅=楽で自由という誤認が変わっていってほしいものです。
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<文/古川諭香>
古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:
@yunc24291