Entertainment

ミセス大森元貴はなぜ“粉まみれのバラエティ”にも全力なのか。元不登校の天才が信じ抜く「大衆エンタメ」の力

「フェーズ1」活動完結を経て深化した表現

 今、無双状態の大森さんですが、ミセスの活動すべてが順風満帆だったわけではありません。  彼はデビュー後、早期に成功を収めながらも、重圧や方向性の迷いから、2020年にそれまでの活動である「フェーズ1」を完結させた過去を持ちます。この活動休止という自分たちを見つめ直す期間が、結果として彼の表現を深化させたのです。
画像:映画『 #真相をお話しします』公式サイトより

画像:映画『 #真相をお話しします』公式サイトより

 迷いや葛藤を経て、楽曲にはより血の通った情緒が宿り、俳優としては内面の揺れを繊細に表現できるようになった。そして何より、自分を守っていた殻を少しずつ脱ぎ捨てたことで、バラエティで見せるような素の魅力が解放されたのだと思います。  ミセスほどの規模になると、MVを巡る炎上騒動やライブの騒音問題といった逆風にさらされることもあります。しかし、その都度見せる誠実な謝罪と、日頃から積み上げてきたクリーンなイメージが、致命的なダメージを寄せ付けない強固な地盤となっています。  作詞・作曲・編曲を一手に担い、MVの発想まで携わる高いクリエイター能力を持ちながら、一方でバラエティでも全力投球し笑われることを厭わない。このギャップを生み出せるバンドのフロントマンは、後にも先にも大森さんだけなのではないでしょうか。

音楽、バラエティ、ドラマ…エンタメ界の救世主となるか

画像:TikTok Japanプレスリリースより(PRTIMES)

画像:TikTok Japanプレスリリースより(PRTIMES)

 テレビに頼らずとも自由に発信出来る今日において、どんなコンセプトの音楽番組でも、音楽賞でも、バラエティでも、協力を惜しまない。新時代のスターとして、まさにエンタメ界の救世主とも呼べる存在となったと言えるでしょう。  かつて「学校に行かなかった少年」は今、テレビの真ん中で粉にまみれ、日本中に活力を与えている。神秘性に頼らず大衆性を信じ抜く彼らの姿勢が、現代における「新時代のスター」としての地位を揺るぎないものにしているのです。 <文/こじらぶ>
こじらぶ
ライター・コラムニスト。上智大学大学院外国語学研究科修了・言語学修士。ドラマ、男性&女性アイドル、スポーツ、エンタメ全般から時事ネタまで。俳優、アイドルなどのインタビューも。X: @kojirabu0419
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