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朝ドラ『風、薫る』甲斐翔真が“守護神”と言えるワケ。サッカーで鍛えた脚力が支える重厚な存在感

今にも歌い、踊り出しそうな雰囲気

 小川吾郎役は明治時代の軍人だ。今から100年以上も昔の人物であり、日露戦争では列強国を相手に戦う歴史上のキャラクターである。  軍人としての威厳ある佇まい1つとっても軍人らしい緊張感を醸す必要があり、それ相応の説得力ある人物造形にしなければならない。  そこで役立つ脚力。軍服の重みを伝える甲斐は、全身に漲る不動の存在感があり、それを脚力によって支えているように見える。  その上で、彼が画面上に登場すると、その場がパッと華やぐ。甲斐翔真には、正真正銘のスター性がある。  何より彼はミュージカル界の新星スターだ。『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』や『キンキーブーツ』、『ミス・サイゴン』などの注目作、2026年は『The World of Musical Stars』で、マシュー・モリソンなどの世界的スターたちとともに舞台を踏んだ。 『風、薫る』第65回で病室から廊下に出て、主人公の看護婦・大家直美に敬礼する場面では、今にも歌い、踊り出しそうな雰囲気がある。  朝の風のようにさわやかでジェントリーな笑顔(ミュージカル界の先達・別所哲也のジェントリーな佇まいにもどこか似ている!)に、視聴者の心はとろけるし、ちょっとすぼめた口から繰り出す、素晴らしい発声の台詞回しもいちいちきらめく。  そして第14週第69回で、直美と団子を食べる、これまた不動の佇まい。ミュージカルとサッカーが裏打ちする、朝ドラの守護神的ポジションと言ってもいいだろう。 <文/加賀谷健>
加賀谷健
イケメン研究家 / (株)KKミュージック取締役 “イケメン研究家”として大学時代からイケメン俳優に関するコラムを多くの媒体で執筆。アーティストマネジメント、ダイナマイトボートレース等のCM作品やコンサートでのクラシック音楽監修、大手ディベロッパーの映像キャスティング・演出、アジア映画宣伝プロデュースを手掛ける。他に、LDHアーティストのオフィシャルレポート担当や特典映像の聞き手など。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。 X:@1895cu
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