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「突然動いたら…」泥だらけの着ぐるみにゾッ。人間の“想像する恐怖”をえぐり出す「恐怖心展」が凄い

恐怖はごく普通の日常に潜んでいる

恐怖心展 恐怖は、必ずしも大きなトラウマから生まれるわけではないでしょう。何気なく見た光景。誰かに言われた一言。テレビで見たニュース。  そんな小さな積み重ねが、いつの間にか心の奥に残り、大人になってからも「怖い」という感情として生き続けるのかもしれません。  今回の展示、「一部フィクションである」ことが明記されています。  印象的だったのは、「親密な人間関係をつくること」に恐怖を覚えるある人物による新聞の投書の切り抜き。独特の文面と、若干古くなった新聞紙の質感。  本物なのか作り物なのか分からないその曖昧さが、また不気味なんですよね。新聞の切り抜きのみならず、びっしり書き込まれた日記なども展示されていましたが……「一部」ということは、中には本物もあるということ!? 怖い怖い。  人は「わからないもの」に恐怖を感じます。だから幽霊などよりも、「本当かもしれない」と思わせる曖昧さの方が、よほど心に残るのかも。  恐怖とは、私たちが毎日暮らしている、ごく普通の日常の中に静かに潜んでいたりします。  そして何を怖いと感じるかは、その人だけの人生が作り上げたものの着地点ともいえます。 「怖い」は面白い。  あなたはなにが怖いですか? <文/アンヌ遙香>
アンヌ遙香
元TBSアナウンサー(小林悠名義)1985年、北海道札幌出身、在住。現在はフリーアナウンサーとしてSTV「どさんこWEEKEND」メインMCや、情報番組コメンテーターして活動中。北海道大学大学院博士後期課程在籍中。文筆家。ポッドキャスト『アンヌ遙香の喫茶ナタリー』を配信中。Instagram: @aromatherapyanne
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