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骨折した母と「優先席」前に立っていた私。「誰も譲ってくれない」と思っていたら…“意外な場所”から助け舟

一人の行動が、次の優しさを生む

 すると、今度はその様子を見ていた大学生くらいの若い男性が、すぐに立ち上がりました。  男性は席を譲った女性のほうへ歩いていくと「こちらに座ってください。すぐに気付けず、すみません」と声をかけたそう。  女性は少し照れたように笑い、「ありがとう。悪いわね。ではお言葉に甘えて」とお礼を言って、その席に腰を下ろしました。
電車

※画像はイメージです

 先ほどまで、誰も動かなかった車内。それが、たった一人の女性が立ち上がったことで、もう一人の乗客も立ち上がったのです。 「たった数十秒の出来事だったんですが、車内の空気がふわっと柔らかくなった気がしました。一人の優しさが、次の優しさにつながる瞬間を目の前で見たんです」

「誰かが譲るだろう」から、自分から行動へ

 その日以来、純子さんの考え方は大きく変わったんだそう。 「母が優しくしていただいている姿を見て、『今度は自分が誰かに返していかなきゃ』と強く思いました。それまでは、困っている人を見かけても『誰かが声をかけるだろう』と、どこか他人事にしてしまっていたこともあって。そんな自分を、とても恥ずかしく感じました」  今では、怪我をしている人や高齢の人、妊娠中の人などを見かけたら、自分から声をかけるよう心がけているといいます。 「あの日、立ち上がってくださった女性と、それに続いて行動した大学生の姿は、きっとこれからも忘れません。優しさは特別なことではなく、少しの勇気で誰にでもつなげられるものなんだと教えてもらいました」
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今度は、自分が「最初の一人」に
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