更新日:2026.09.04 16:12
Entertainment

『Tシャツが乾くまで』で絶賛される高橋文哉。「代表作がない」という声は“ハマり役が多すぎる”確かな実力の裏返し

朝ドラ出演で5キロ減。本格派俳優へと進化

『君の花になる』(TBS系)では、7人組のボーイズグループ・8LOOMでリーダー兼センター役を務め、高い歌唱力と共に本物のアイドルを凌駕するほどの輝きを見せました。8LOOMは実際にデビューしライブを敢行したり、音楽番組出演も果たし大人気となったのです。
『フェルマーの料理』(TBS系)では、調理師免許を生かし、プロ顔負けの包丁さばきを披露。2024年には、映画『交換ウソ日記』で学校のプリンスを爽やかに演じ、『第47回 日本アカデミー賞』新人俳優賞を受賞します。  それまでの王子的立ち位置から一転、朝の連続テレビ小説『あんぱん』(NHK)では、やなせたかしをモデルとした嵩の同級生・辛島健太郎役で戦時中を表現するため、5キロ増量してからまた5キロ減量と過酷な体験もしました。  本人は「高橋文哉が演じている」と気づかれないほど健太郎になり切ることを目指したようで、その目標通り、放送後すぐに高橋さんだと気づかない視聴者も続出しました。重い空気も一変させる朗らかな役どころを好演し「けんちゃん」の愛称で全国のお茶の間から親しまれることに。  そして『Tシャツが乾くまで』は、全話平均世帯視聴率7%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、第1話から第6話までの無料配信累計再生数が2000万回超え。蒼井優さんの18年ぶりの地上波連ドラ主演、『silent』(フジ系)の生方美久氏のオリジナル脚本、スピッツの主題歌など、作品そのものの話題性が非常に強く、SNS上でも考察が盛り上がるなど空前のムーブメントを巻き起こしています。

「好青年」の殻を破り、繊細な表現力で演じる

 物語の軸は、夫婦役の蒼井さんと松山ケンイチさん、中島歩さんと夏帆さんの4人。高橋さんは、松山さん演じる喫茶店オーナーが失踪後も連絡を取る唯一の人物で、蒼井さん演じる彼の妻を気遣う喫茶店員・矢野直人に扮しています。
 これまで高橋さんは好青年のイメージが強かったのですが、今作ではそこから一歩外へ踏み出し、謎を知る者として不穏さを感じさせ絶妙に視聴者が気になる存在に。  直人は気持ちがふらふらしがちな夫婦たちに、若いながらにトゲを隠さない芯を突いた正論を放ち、彼らが自身の振る舞いを鑑みる機会を与えているのです。直人役は若手でも確固たる意志を操り繊細な表現力を持つ高橋さんでなければ成立しません。
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「代表作がない」と言われる本当の意味
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