そしてどの雑誌にも共通するのは、Webメディアやオンライン物販が大きな収入源となっている現状。SNSでの発信力も重要で、ニコルさんのようにインスタグラムフォロワーが約580万人、Xが約257万人、YouTubeが約72万人というインフルエンサーが起用されるのも当然の流れなのかもしれません。

ベビーを抱っこする藤田ニコルさん(本人Instagramより)
また28歳という若さでの専属モデル起用についても、若い読者を増やすうえで理にかなっています。
「何もしないと読者が雑誌と一緒に年を取っていく」という現象はよくある話。「30代向け雑誌として創刊したから、30代が入れ替わりながら読み続けてくれる」わけではなく、新しい30代がその雑誌を買わなければ、当然読者は高齢化します。
そのため、若く、同世代への影響力も大きいニコルさんは適任。単に「若いモデルを入れました」ではなく、10~20代の頃からニコルさんを知っている層が結婚や出産世代に入りつつあるので、『VERY』読者になるかもしれません。
妊娠中に太ったことや、仕事でカフェイン入りのお茶を飲まなくてはいけなかったこと、産後に体重がなかなか戻らないことなど、プライベートも赤裸々に発信しているニコルさん。
今後はテレビでもママタレとして活躍していく姿が想像できますが、単に「出産を経験したタレント」にとどまらず、ファッションや美容、子育てを発信する『VERY』の顔の一人となることで、これまで培ってきたモデルとしてのキャリアと母親としての新たな一面を結びつけることができます。
今回の起用は、藤田さんにとっても、出産後の芸能活動を長期的に広げていく大きな転機となりそうです。
<文/エタノール純子>
エタノール純子
編集プロダクション勤務を経てフリーライターに。エンタメ、女性にまつわる問題、育児などをテーマに、 各Webサイトで執筆中