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ぜひシリーズ化して!『VIVANT』に次ぐ“民放2位”の好視聴率ドラマ。続編に立ちはだかる「大きな壁」は

趣里、父を彷彿とさせる「“変人”を演じる表現力」

 やはり主人公である万智を演じる趣里にも惹きつけられる。万智は洞察力に優れており、知識量がすさまじい。ただ、好奇心旺盛で、悪気なく空気を読まない。この設定から、どうしても『相棒』シリーズの杉下右京(水谷豊)を思い出してしまう。なにより、杉下を演じるのは趣里の実父・水谷豊だ。父を彷彿とさせる“変人”を演じる表現力が発揮されており、安心して万智というキャラを受け入れられる。
 とはいえ、右京ほど周囲を置いてけぼりにして1人で突き進むことはなく、ちゃんと組織やチームと足並みをそろえて動く。右京の“クセ”を薄めつつ、親しみやすさを残している。この塩梅が、なじみのある右京っぽさを感じながらも、新鮮さを加えているように思う。

安心して観ていられるシナリオ

 登場人物だけではなく、“テレ朝ドラマ”特有の1話完結の見やすいシナリオにも注目したい。中でも、「国際ロマンス詐欺」がメインの7話の結末が秀逸だった。やり手の実業家・都築燈子(真飛聖)と若い恋人のルカ・ベネット(Ash Grove)、宝石鑑定士でどこか胡散臭いレオン・アラキ(フェルナンデス直行)とジュエリー会社の経営者で婚約者の小野寺葵(野波麻帆)という、結婚詐欺への関与が疑われる2組のカップルが登場する。  詐欺の疑いをかけられたベネットは本当に都築を深く愛していることがわかる。一方、レオンは詐欺目的で小野寺に近づいたものの、小野寺はそのことに気づいていながら、レオンの度胸やコミュニケーション能力を買って従業員に引き入れようと計画していたことが判明。  ロマンス詐欺をテーマにすると、どうしても“騙された痛いおばさん”という描き方になりがちだ。しかし、そんな安易なオチにはせず、純粋な愛、さらにはむしろ詐欺師であることを知っていて近づく、という逞しさも示していた。安心して観ていられる構成ではあるが、やはり切り口にも真新しさがあり、そのことがこの作品の人気につながっているのではないか。
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『相棒』のようなシリーズ化は難しい?
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